近頃は小型のデスクトップゲーミングPCに人気が集まりつつあります。CPUやグラフィックボードのTDP効率が良くなり、ハイスペックでも温度が低く保てるので小型化しやすくなっています。
それに大きいものより小さいほうが置き場所を自由に選べるメリットがあります。しかし小型デスクトップゲーミングPCには拡張性が低いというデメリットがあります。
小型だとメモリスロットや拡張スロットがすべて埋まっていて、パーツの増設がまったくできません。あとからメモリを増やしたり、サウンドカード等を追加したいなら拡張性の高いデスクトップゲーミングPCのほうがおすすめです。
大きさだけでなくチップセットも重要
基本的には「大きいデスクトップ=拡張性が高い」の図式が成り立ちます。でも同じ大きさのデスクトップでもチップセットやマザーボードによって拡張性の高さが大きく異なってきます。
今だとミドルスペックのデスクトップゲーミングPCに採用されているチップセットはH270、Z270、X99が多いです。それぞれのチップセットを採用したマザーボードにどのような違いがあるのか比較してみましょう。
チップセット | H270 | Z270 | X299 |
---|---|---|---|
メモリスロット | DDR4メモリ x 4 | DDR4メモリ x 4 | DDR4メモリ x 8 |
拡張スロット | PCIe3.0x16 x2, PCIe3.0x1 x2, PCI x2 | PCIe3.0x16 x3, PCIe3.0x1 x4 | PCIe3.0x16 x6, PCIe2.0x16 x1, PCIe2.0x1 x2 |
M.2スロット | 2 | 2 | 3 |
ちょっとわかりにくいですが、拡張性の高さは「X99 > Z270 > H270」の順になっています。X99とZ270チップセット採用のデスクトップゲーミングPCならグラフィックボードを複数枚搭載するSLIにも対応しているのは見逃せません。
拡張性以外でもUSB端子の数もX99とZ270対応マザーボードのほうが多いです。ただしX99はUSB3.1に対応していないため、高速なUSB接続を求めるならZ270がおすすめです。
拡張性の高いおすすめのデスクトップゲーミングPC
あとからパーツを交換・追加できるデスクトップを選んだほうが後悔しません。自分好みのゲーミングPCの仕上げていく過程って楽しいですからね。「あれができない。これができない。」だと買い替えしか手がありません。そんなことにならないようにおすすめのデスクトップゲーミングPCをご紹介します。
ドスパラ ガレリア ZZ
Z270チップセット採用のハイエンドゲーミングPCです。GTX1080Tiを搭載しているため、最高峰のゲーム体験を味わえます。今のところ一番重いゲームを最高画質にしても144fps以上出せます。
ドスパラはZ370対応マザーボードとしてASROCKシリーズを採用することが多いので、「ASROCK Z370 Pro4」だと思います。拡張性はなかなか高く、万人におすすめできるデスクトップゲーミングPCです。
チェック! >> ガレリア ZZのスペックはこちら
ドスパラ ガレリア ZZ-SLI
初めからSLI構成にしたいならこちらのデスクトップがおすすめです。なんとGTX1080Tiが2枚搭載されています。現在最強のハイエンドPCがこんなに安いとはびっくりです。
チップセット自体はZ370ですが、PCケースが大きい分だけエアフローがしっかりしていますし、スペースが広いぶん大きなパーツを余裕を持って追加できます。PCケースの都合でしょうけど、シャドウベイもこちらのほうが多いです。
チェック! >> ガレリア ZZ-SLIのスペックはこちら
G-Tune MASTERPIECE i1720GA1
X299ならG-Tuneがおすすめです。採用しているCPUのせいでしょうけど、全体的にX299採用デスクトップはドスパラよりもG-Tuneのほうが安い傾向があります。
CPUはコア数が多くて人気のCore i7-7820X、グラフィックボードはGTX1080です。メモリスロットはなんと8個もあって4個空いています。拡張スロットもたくさん空いているので、がっつりカスタマイズするならこれがベストです。