同じパーツを搭載しているゲーミングPCでもミニタワー、ミドルタワー、フルタワーのようにいくつかのPCケースが存在します。小型には小型の、大型には大型のメリットがあります。ではどのような違いがあるのでしょうか。
大きさが違う
当たり前ですがPCケースごとに大きさが違います。フルタワーの大型タイプだと机の上に置くのはまず無理です。持ち上げるのも大変なレベルです。普通は机の下に置きます。
スリムやキューブの小型は置き場所の選択肢が増えます。机の下に置いてもいいですし、机の上でもいいでしょう。あるいは棚やPCラックに横置きするなんてこともできます。とにかく邪魔にならないのがメリットです。
拡張性が違う
だったら大型よりも小型のほうが良いのでは?と思うのはまだ早いです。大型と小型とでは拡張性に大きな差があります。小型ゲーミングPCだと空いているスロットはまずありません。
メモリの追加、サウンドボードの追加なんてできないわけです。ずっとそのまま使い続けるのならいいですが、将来的にゲーミングPCのスペックをアップグレードしたいなら、ミドルタワーやフルタワーのような大型PCケースのほうがおすすめです。
大型ならハイスペックなグラフィックボードに交換する作業も楽々です。また、SLIのようなグラフィックボードを2枚搭載できるタイプもあります。メモリも4スロットありますし、内蔵HDDやSSDを追加してストレージ容量を増やすこともできます。
つまり使い勝手に関して言えば、確実に大型PCケースのほうが優秀です。小型はPCケース内部がごちゃごちゃしていて、開けるのすら大変ですからね。拡張性はゲーミングPCの選び方で大切な要素です。
冷却性が違う
小型ゲーミングPCはパーツがギュッと詰め込まれています。パーツ同士が近いため、空気の通り道が狭くて、どうしても温度が高くなりやすい傾向があります。
逆に大型のPCケースならスペースに余裕があります。ケースファンの数も多いことから、実際に温度を計測してみると大型PCケースのほうが低温度を保てます。
いつもパーツの温度が高いと熱暴走でガクガクになったり、フリーズしたりします。昔に比べてパーツの温度が高くなりにくくなっているものの、温度は低いに越したことはありません。冷却については「熱対策のためのおすすめカスタマイズ」の記事も参考にして下さい。
それに温度は故障の原因にも繋がります。高い温度が続くということはパーツに負担をかけ続けていることを意味しています。耐久テストを毎日やっているようなものです。だからゲーミングPCを長持ちさせたいなら大型PCケースのほうがおすすめです。
また、同じミドルタワーやフルタワーでもケースファンの数が異なります。当然ケースファンが多いほうが温度を低くできます。フロントファン(前面のファン)とリアファン(背面のファン)だけしかないものもあれば、フロントファンが2つ、トップファンが2つ、サイドファンが2つなんてカスタマイズできるPCケースもあります。
だから似たようなスペック、価格、大きさのデスクトップゲーミングPCが2つあって迷っているなら、ケースファンを追加できる数が多いほうを選んでみてください。私ならそうします。
最終結論! ゲーミングPCおすすめランキング 2018年版