30万円もの予算があるとゲーミングPCのパーツを何でも強化できるような気がしてきますが、実はそうでもありません。かなり限定的です。
もちろんハイスペック、ハイエンドに仕上げることはできます。しかし強化すべきパーツを間違えると一気に35万円に達します。
30万円の予算配分
きっとあなたはどんなゲームでも滑らかに動かしたいと考えているはずです。でももしかしたら他の用途にも使いたいと思っているかもしれませんね。あらゆる用途を考えながら予算配分を解説します。
グラフィックボードはGTX1080Ti
グラフィックボードに選択肢はありません。GTX1080Ti一択です。さらに高性能なTITAN Xを選んでしまうと30万円を軽々越えます。また、GTX1070 SLIも候補に上がりますが、GTX1070 SLIのゲーミングPCってほぼ見つからない上に、あまり意味がない(それならTITAN Xを選んだほうがいい)のでおすすめしません。だからGTX1080Tiです。
CPUはCore i7-8700KかCore i7-7820X
CPUには選択肢があります。まず普通ならCore i7-8700Kです。ゲーミングPCとしてならこれがベストな選択です。さらに上位のCPUにする意味はありません。
Core i7-8700Kが6コア12スレッドなのに対し、Core i7-7820Xは8コア16スレッドです。つまりマルチコア・マルチスレッドを活用するようなエンコードの用途にはCore i7-7800Xがおすすめです。それ以外の用途にはCore i7-8700Kでいいです。
メモリは16GBか32GB
30万円のゲーミングPCを買うならメモリは16GBか32GBも搭載できます。例えばGTX1080Ti、Core i7-8700K、メモリ16GBなら25万円の予算で十分です。
でもメモリを32GBにしてストレージも強化すると30万円の予算が必要になります。最新ゲームはすでに16GB推奨ですから32GBにする意味はあります。また他の用途としてはイラスト制作、3DCG制作です。どちらもメモリ容量がダイレクトに影響するので32GBのほうがおすすめです。
ストレージは500GB SSD + 3TB HDD以上
SSD + HDDにするのは当然として、30万円の予算になると容量だけでなく速度も視野に入ってきます。普通の速度でいいなら500GB SSD + 3TB HDDがいいでしょう。
でもSSDの速度向上が可能です。SATA SSDではなくNVMe SSDにすることでSSDの速度が一気に4倍になります。変更可能なゲーミングPCは限られていますが抜群にサクサクになるのでおすすめのカスタマイズです。
30万円のおすすめゲーミングPC
消費税・配送料を踏まえた上で、予算30万円におすすめのゲーミングPCをご紹介します。
G-Tune MASTERPIECE i1720GA3-Dustel
最もおすすめしたいのがこのゲーミングPCです。GTX1080Ti、Core i7-7820X、メモリ32GBと上で解説したとおりのハイエンドマシンです。
ここまでパーツをハイエンドに仕上げているのに35万円程度で購入できます。30万円の予算を越えてしまいますが、あらゆる用途を快適にしたいならこのゲーミングPCがおすすめです。
ドスパラ ガレリア ZZ
ガレリア ZZはそのままだと25万円の予算で購入できます。でもメモリを32GBにして、CPUファンを高性能化して、SSDの容量を1TBに変更することで30万円くらいになります。
特におすすめしたいのがSSDを大容量化です。SSDは容量が大きいほど速度が上がります。また空き容量が多いほうが速度を維持できます。だからお金をかけてSSDを大容量化するって実はとても大切です。
チェック! >> ガレリア ZZのスペックはこちら
G-Tune NEXTGEAR-NOTE i5730PA2-C
ゲーミングノートPCだと30万円の予算でもGTX1080は選べません。GTX1070を搭載する代わりに他のパーツを高性能化しましょう。
CPUは変更できませんが、メモリやストレージは増やせます。このゲーミングノートPCはメモリ64GBにNVMe 500GB SSDと大容量と高速性を両立した素晴らしいハイスペックです。