CPUクーラーの選び方

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デュアルコアからオクタコア、さらにはヘキサコアとCPUのコア数が増えるごとに重要さを増すCPUクーラー。

CPUの性能をいかんなく発揮させるための大切なパートナーといえます。今回はそんなCPUクーラーを選ぶ時のチェックポイントを解説。

リテール(標準)クーラーからの交換を考えている方は、必見の内容ですよ。

CPUクーラーの選び方~その1~:ヒートパイプとヒートシンク

CPUクーラーの大半を占めるのがヒートパイプとヒートシンクです。CPUからの熱をスムーズに吸い上げ、効率的に放出するにはこの2つの構造が重要になってきます。

ヒートパイプは内蔵されている作動液が「熱で気化」⇒「冷却されて液化」という過程を繰り返し、CPUから熱を移動させる仕組み。ヒートパイプがなるべく太く、本数が多いほうが冷却効率はあがるでしょう。

また、ヒートパイプから移動した熱を放出するヒートシンクは、フィンの形状や大きさが重要です。ハイエンドCPUクーラーの多くは、背が高くフィンが細かい構造を採用しています。

これはなるべく熱を放出する面積を大きくするための工夫なのです。

CPUクーラーの選び方~その2~:ファンの回転数

大半のCPUクーラーには、付属品として冷却用のファンが同封されています。このファンの性能も無視できません。直径が長い大型のものが好ましいでしょう。

大型になるほど回転数あたりの風量が多くなるため、冷却能力に余裕が生まれやすいためです。

CPUクーラーの選び方~その3~:トップフローかサイドフローか

最近の主流はサイドフロー方式になってきましたが、トップフロー方式もまだまだ健在。サイドフロー方式はケース内部のエアフローをうまく使い、効率的に排熱する仕組みです。

一方、トップフロー方式はCPUの周辺にあるチップセットやメモリも同時に冷やすことができるというメリットがあります。

一概にどちらが優れているとは言い難いのですが、なるべくPCケースが作るエアフローを有効活用できる方法を選ぶのが良いでしょう。

ただし、サイドフロー方式を選ぶ時はファンの向きに注意してください。ファンを表裏逆につけてしまうと、ヒートパイプやヒートシンクから伝わった熱をPC内部に循環させてしまうことになります。

前面から背面(排気口)へ、ヒートシンクに向かって吹き付けるように設置するのが正解です。


CPUクーラーの選び方~その4~:取り付けやすさも重要

手軽なのはプッシュピン方式で、4つのピンをマザーボードに押し付けるだけで固定が完了します。一方、固定する力は強いものの、手間がかかるのがバックプレート方式。

マザーボードの裏側に金具を設置し、マザーボードを挟み込むようにCPUクーラーを固定するため、ある程度の分解が必要になります。初心者のうちはできるだけ取り付けが簡単なプッシュピン方式を使い、自作PCに慣れたころにバックプレート方式に移行するというのもひとつの方法です。


CPUクーラーはそれほど入れ替わりが激しいパーツではなく、CPUの世代交代後も流用できる可能性が高いですから、しっかりと選んでいきたいところですね。

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