グラフィックボードは1枚だけでなく2枚以上搭載することが可能です。2枚以上搭載することで1枚では決して不可能な超絶性能を引き出すことができます。
このようにグラフィックボードを2枚以上搭載する技術をSLIやCrossFireXと呼びます。SLIはNVIDIA GeForce、CrossFireXはAMD Radeonの技術です。
グラボをSLIにできる条件
「へー、グラフィックボードを2枚搭載すればパワーアップできるのか。じゃあ自分のゲーミングPCにもう1枚グラボを追加してみよう!」と思うのはまだ早いです。というか危険です。
なぜならSLIにできる条件があるからです。まずグラフィックボードを挿せる拡張スロットが空いていること、そしてスペースが空いていること。また、SLI対応のチップセットが採用されていること等も大切です。
もう1つ気を付けたいのがゲーム側です。SLIにすることでグラフィック性能は格段に向上しますが、そもそもゲームがSLIに対応していなければ何の意味もありません。ただ、新しくて重いゲームはSLIに対応していることが多いです。
ミドルスペックのSLIはおすすめしません
ハイエンドグラフィックボードを1枚か、それともミドルスペックグラフィックボードを2枚にするか・・・と迷う人がいるかもしれません。私ならハイエンドグラフィックボード1枚を選びます。
まず上記の通りSLIにするための条件がやや面倒です。またゲーミングPC内部にグラフィックボードという熱源が増え、消費電力も増えることも問題です。
両者の性能が同じだったとしてお、消費電力やゲーミングPC全体への負荷はグラフィックボード1枚のほうが遥かに小さいので、無闇に2枚にするのはおすすめしません。
例えばGTX1060 SLIよりGTX1080 1枚のほうがおすすめ、という意味です。GTX1080 SLIなら1枚では出せない性能を発揮してくれるので大きな意味があります。
おすすめのSLI ゲーミングPC
自分でSLIにするには消費電力計算などが面倒なので、きちんと設計してくれているBTOのゲーミングPCのほうがおすすめです。いくつか見つかったのでご紹介します。
ドスパラ ガレリア ZZ-SLI
SLI ゲーミングPCでおすすめしたいのがドスパラのGTX1080Ti SLIモデルです。GTX1080Tiが1枚よりも70%くらいハイスペックで、TITAN Xをも遥かに凌駕しています。
それなのに30万円台で購入できるのでTITAN X搭載ゲーミングPCを買うよりもずっとお得です。コスパ面で最強なので、SLIのゲーミングPCを買うならこれがベストです。
チェック! >> ガレリア ZZ-SLIのスペックはこちら
G-Tune MASTERPIECE i1720PA2-DL
ゲーミングPCという規模を越えているような気がしますが、GTX1080Ti SLIの水冷なんてものもあります。負荷がかかっても温度を低く抑えられるので、熱暴走による性能ダウンを防げます。
CPUやメモリもハイエンドクラスなので、ゲーム用途以外にもゲーム開発や爆速エンコードなどにも活用できます。でもあまりにも高額ですから、ゲーミングPCとして購入するなら空冷のGTX1080Ti SLIのほうがおすすめです。