手の届かないパーツの狭間を清掃したり、キーボードをメンテナンスできたりとエアダスターは非常に便利です。チリや埃に弱いゲーミングPCをメンテナンスするとき、是非とも手元に置いておきたいものですよね。しかし、エアダスターは消耗品であり、意外とすぐに無くなってしまうものです。
そこでガス不要でずっと使える電動式エアダスターが威力を発揮します。
ガス不要!手間いらずな電動エアダスター
電動エアダスターは、ガスによる圧力ではなく電動回転させたモーターによって強い風を発生させます。エアダスターを使ううえで非常に面倒な「空き缶の処理」「買い換え」「缶の上下位置」に気を取られることなく、PC内部や周辺機器の清掃を行えるため便利です。
例えばサンワサプライの「200-CD029」ですね。充電式で消耗品が発生せず、缶を逆さにした状態でも空気が噴射されます。バッテリ内蔵型で満充電までの所要時間は4時間。連続噴射時間は3分ですが、充電しながらの使用も可能です。
個人的には、パーツの組み換えや清掃などを頻繁に行うなら、手元に一台あっても良いかなと思います。ただし、ガス式に比べるとどうしても風の勢いが弱く「噴射」というよりは「強めのドライヤー」といったイメージが強いです。
それでも塵や埃は飛ばせるのですが、しっかりと清掃するには少し時間がかかります。ガス式と併用するのが良いかもしれませんね。
より強力で安価な「ハンディブロワー」
どうしても電動式エアダスターの風に満足できない場合は、ガス式エアダスター以上の威力を誇るハンディブロワーが便利です。ただしかなりの「爆音」が発生することは覚悟しておきましょう。安いものでは3000円以下から存在していて、「EBL-500V」などが有名です。
もともとPCメンテナンス用の製品ではなく、農業や木工、作業所用の清掃器具ですから野外使用を想定しています。
しかしコンセントにつないで連続使用できることから、風の持続性や清掃力は群を抜いているでしょう。単純にコストパフォーマンスでいえば、これに勝る塵や埃対策はないかもしれません。
電動エアダスター+ハンディブロワーが最強か?
PC周りの清掃には、電動エアダスターとハンディブロワーの併用が最強かもしれません。時間を気にせず小まめに電動エアダスターを使い、定期的な大清掃ではハンディブロワーを使う。この方法なら空き缶は発生しませんし、面倒な買い換えが不要で、強力な清掃力を維持できます。
ただし、ハンディブロワーのほうは本当に「静音」とは程遠いため、そういうものを割り切って使いましょう。また、あまりにも風を強くすると部品の接触不良に発展する可能性もゼロではありません。至近距離からマザーボードに直接噴射する、といった使い方は避けるべきですね。