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SSDは拡張カードタイプが吉?冷却性に優れたNVMeSSD「Plextor M9Pe(Y)」

NVMeSSDは、既存のSATA接続SSDよりも数倍高速な読み書きが可能なことから、小型高性能なゲーミングPCに搭載されることが増えました。まだまだ価格は高いものの、その性能の高さと省スペース性が好評のようですね。ただし、「冷却の難しさ」という弱点を抱えていることも事実。

その弱点を克服するのが、今回紹介する「Plextor M9Pe(Y)」です。

M.2接続よりも冷却しやすい拡張カードタイプ

2018年現在、NVMe規格のSSDは2つの接続方式があります。ひとつはM.2スロットに搭載するタイプ、もうひとつは拡張カードとしてPCIeスロットに接続するタイプです。

この2つのうち、冷却性能を高めやすいのは後者の「拡張カードタイプ」になります。マザーボードに寝かせて接続するタイプのM.2方式よりもヒートシンクを大きくでき、エアーフローの恩恵を受けやすいからです。

NVMe対応のSSDは、その性能とは裏腹に猛烈な高熱が発生し、熱による「サーマルスロットリング」が懸念されていました。サーマルスロットリングは熱に対する保護機能であり、自動的に動作速度を落として自分を守ります。必然的に、性能は落ちるわけです。

したがって、NVMe対応SSDを使用するときは、いかにサーマルスロットリングを発生させないかが鍵となり、冷却性能が命になるのです。

>> 高速化とエアーフロー改善に効果あり!PCI接続の「NVMe SSD」

大型ヒートシンクを標準搭載した「Plextor M9Pe(Y)」

拡張カードタイプで、大型ヒートシンクを搭載した「Plextor M9Pe(Y)」は、冷却性能が高いNVMe対応SSDといえます。その基本スペックは以下の通り。

Plextor M9Pe(Y) 1TBモデル

シーケンシャルリード/ライト:最大 3200MB/s /最大 2100 MB/s
ランダムリード/ライト:最大400K IOPS/最大300K IOPS

ちなみに標準的なSATA3接続のSSDでは、

シーケンシャルリード/ライト=550MB/450MB
ランダムリード/ライト=80K/80K

程度の性能になります。つまり標準的なSATA3接続のSSDよりも5倍から6倍高速なSSDといえるわけですね。これは2018年4月現在、NVMe対応SSDの中でも最速クラスの性能となっています。

大型で肉厚なヒートシンクで冷却!

Plextor M9PeにはM.2接続のPlextor M9Pe(GN)も存在していますが、Plextor M9Pe(Y)とはヒートシンクの大きさと厚さがまるで異なります。やはり拡張カードタイプのPlextor M9Pe(Y)は、ヒートシンクがM.2タイプよりも一回り大型で分厚いのです。

このヒートシンクのお陰で、負荷をかけた状態でも45℃以下の状態をキープできます。公式サイトによると、Plextor M9Pe(Y)の動作温度は0℃~70℃ですから、まずサーマルスロットリングが発生することはなさそうですね。

徐々に気温が上昇するこれからの季節、高速なストレージは拡張カードタイプのNVMe対応SSDが吉と出るのかもしれません。