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ゲーミングPC用CPUを選ぶ時の基準とは?@2018年版

自作PCファン歴10年を超える私の、個人的な感想ですが、2017年に引き続き2018年もゲーミングPCが盛り上がることはほぼ確実です。IntelとAMDという2大巨頭が積極的に優秀なCPUを市場に投入していますし、PCゲーム自体も性別や年代関係なく趣味として定着しています。

まさにゲーミングPCの黄金期と呼べる今、ゲーム用途でのCPUはどう選ぶべきなのでしょうか。個人的に考えてみました。

コスパ第一!価格で選ぶ

多くの人が最も気にするであろうポイント、それはやはり価格です。CPUはPCパーツの中でも最も高額な部類に入り、なおかつ最重要パーツです。CPUをいかに安く抑え、長く使えるものを選ぶかがゲーミングPCの寿命を決定すると言っても過言ではありません。

価格最重視の方ならば、下記3つのCPUが候補に挙がってくるでしょう。

Core i3 8100 Ryzen 3 1200 A12-9800E
4コア4スレッド 4コア4スレッド 4コア4スレッド
3.6GHz動作 3.1GHz動作 3.1GHz動作
TDP65W TDP65W TDP35W

GPUにある程度お金をかけられるならばRyzen 3 1200(内蔵グラフィック無し)、CPU単体でカジュアルゲームを楽しみたいのならCore i3 8100かA12-9800Eという感覚です。

ただし、CPUの純粋な処理性能としてはCore i3 8100が最も優秀で、次点でRyzen 3 1200、次にA12-9800Eとなります。CPUに一定以上のグラフィック性能まで求めるかどうかが分かれ目ですね。ゲーミングPC用ならば、このあたりが最低ラインになってくると思います。

物理6コア以上のCPUを選ぶ

価格はほどほどでも、性能がしっかりしたものを選びたいという方なら、以下の2つが選択肢になりそうです。

ここで重要なのは物理コア数が6以上で、シングルスレッド、マルチスレッド性能の高さが保証されていること。これからのゲーミングPC用CPUは、シングルスレッド性能、マルチスレッド性能の両方が重要になるので、どちらも手放せません。

Core i5 8400 Ryzen 5 1600
6コア6スレッド 6コア12スレッド
2.8~4GHz動作 3.2~3.6GHz動作
TDP65W TDP65W

物理6コア以上で性能や価格、TDPのバランスが良いのはこの2つでしょう。ただし、12スレッドも必要ないという方ならばCore i5 8400をおすすめします。

何の設定もなしに3.8GHzまでブーストし、BIOSの設定で4GHzまで上がるため、非常に使い勝手が良いです。ゲーム時だけOCするというような手間が一切ありません。

価格度外視で絶対性能を追い求める

価格よりも性能という方は、当然ながらIntel、AMDのハイエンド層を狙うべきです。物理6コア12スレッド以上を基準に選んでいきましょう。2018年1月時点ではCore i7-8700Kが最有力ですが、AMDのRyzen Threadripperも当然候補に入ってきます。

・Core i7 8700K(6コア12スレッド、3.7~4.7GHz動作、TDP95W)…参考価格43000円前後
・Ryzen 7 1800X(8コア16スレッド、3.6~4GHz動作、TDP95W)…参考価格48000円前後
・Ryzen Threadripper 1900X(8コア16スレッド、3.8~4GHz動作、TDP180W)…参考価格63000円前後
・Ryzen Threadripper 1950X(16コア32スレッド、3.4~4GHz動作、TDP180W)…参考価格124000円前後

単純にゲーム性能だけを追い求めるならばCore i7 8700Kあたりで十分で、独自の最高環境を追い求めたいならばRyzen Threadripperという感じでしょうか。Ryzen ThreadripperはTDPが180Wと発熱、消費電力共にあがるため簡易水冷システムの導入がほぼ必須です。

このように価格、物理コア数、絶対性能という3点がゲーミングPC用CPUを選ぶ基準になるかと思います。メニーコア時代が本格化し、物理コア数は増加傾向にあるため、4コアから6コア製品の充実度が高まっていますね。

大抵のゲームタイトルでは6コア程度で処理性能が頭打ちになることが多いので、このあたりが狙い目かもしれません。

>> CPUの選び方