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ライトゲーマーならグラボ不要の時代が来る可能性

かつて「グラボが無ければゲームは無理」と言われた時代がありました。ここ2、3年でも「CPU内蔵GPUでゲームは無謀」という書き込みをよく見かけますよね。

しかし、2018年以降はカジュアルゲーム、ライトゲームならグラボは最早不要という時代になりそうです。高度な描画性能を求められる一部のゲーム以外は、安価で小型のPCで十分になるわけです。

今回はその理由を解説します。

KBL-GにRyzen mobile~小型高性能化する内蔵GPU

IntelとAMDが共同開発している新世代CPU「KBL-G」では、Intel製CPUにAMDのGPUチップ、さらにはHBM2規格のメモリを合わせて、ひとつの小型パーツにしています。

これは従来のCPU+GPUという大掛かりなシステムに比べて圧倒的に小さく、電力効率も良いという特徴があるのです。すでにDell製のノートPCなどに搭載が決まっており、ノートPCでありながら2~3世代前のデスクトップPCレベルの性能を備えています。

また、AMDも単体でGPU+GPUの役割を果たすAPUの新世代モデル「Ryzen mobile」シリーズの開発を本格化させていて、すでにノートPC版、デスクトップ版双方の販売が決定。

Ryzen mobileは前世代のAPUとは一線を画す性能を持つと見られていて、デスクトップ版「Ryzen 5 2400G」ならばIntelのCore i5 7500以上かつGTX750Tiレベルが期待されています。

単一のAPUでここまでの性能を持つため、もはやほとんどのゲームはRyzen 5 2400Gで遊べてしまう日も近そうです。驚くべき進化ですね。

課題はメモリの高騰?

こういった最新世代のCPU、APUは軒並み最新規格のメモリに対応しています。しかし、2017年末からメモリ価格は高騰していて、明らかにコスパが落ちています。

例えば、Ryzen5 2400Gが対応しているDDR4 3200(PC4 25600)は、8GB1枚で14000円近い値段がついています。16GB揃えるとメモリだけで3万円近いわけですね。

どうせならデュアルチャネル動作を狙って2枚組以上にしておきたいですし、これは悩みどころでしょう。メモリ価格が落ち着けば、APUを使ったゲーミングPCのコスパは一層向上すると思いますが、これがいつになるのかは不透明です。しかし、GPUを別に買う費用を考えるとまだまだお得なことに変わりはなく、パーツ選びの幅が広がったとも考えられます。

ライトゲーマーならミドルレンジGPUよりもAPU

KBL-GやRyzen mobileなどのAPU(厳密にはKBL-GはAPUではありませんが、同じような役割を果たすもの)の進化は、ミドルレンジGPUの需要に影響しそうです。特にライトゲーマーならばCore i5 クラスのCPU+GTX1050クラスを買うよりもAPUを一枚買って、メモリを買い足したほうが良いかもしれませんね。

高騰しているとはいえ、メモリはしばらく使いまわしがききますから。高価なGPUは必要ないという方なら、選択肢に入れておくべきパーツだと思います。