ゲーミングPCを組み立てる、あるいはBTOショップで購入する際によく言及されるのが、CPUの性能についてです。性能といっても、より良いものをこだわって選ぶべきというよりはむしろ逆の意味として、「ゲームはグラフィックボードの性能が重要、i7などのCPUは往々にしてオーバースペックである」という観点があります。
それでは、どんなゲームをする際にどの程度のCPUがあればいいのでしょうか?なぜBTOメーカーのCPUはオーバースペックなのでしょうか?
MMOなど、多数のプレイヤーを描写するタイトルでの重要度はCPU=GPU
大前提として、演算処理を行うCPUが無ければ、ただグラフィックを描写するだけのGPUは動作することができません。MMORPGなど、ラグやカクつきの原因はCPUにあると言われており、ゲームシステムを演算処理することが出来なければゲームを快適に動作させることはできないのです。
そのため、多くのプレイヤーを一度に多く表示させるようなゲームをプレイする場合、一定以上の性能を備えたCPUは重要です。ハイエンドクラスのPCにはintel corei7-4790など第4世代以上のCPUを搭載しておくと、こうした高負荷のタイトルでもGPUの性能を充分に発揮できるようになります。
ちなみに、「CPUの選び方」でも書いたようにi7とi5の差は、大まかに分けてマルチスレッドかどうかという点であるため、マルチスレッド対応ではない現行のほとんどのゲームにi7は必要ありません。ただ、同じ世代のCPUであれば、i5よりもi7の方が平均して高性能です。
格闘ゲームやMOBAなど、処理が必要なオブジェクトが一度に多く表示されないタイトルはCPUの重要性は低い
逆に、プレイヤー数が比較的少ない格闘ゲームやMOBAなどはCPUに負荷がかかりにくいため、そこまで高性能なCPUが必要ないとされています。
BTOショップにおけるPCに『i7』をはじめとする高性能なCPUが搭載されている理由
BTOショップで販売されているハイエンドモデルのPCに、intel corei7-7770などの高性能CPUが搭載されている理由は、『高性能なGPUが最大限描写できる性能を持つCPU』のバランスを考えて組まれているためです。
上記で解説したとおり、マルチスレッドCPUではない『i5』では、今後増えてくるであろうマルチスレッドに対応したゲームにおいて、GPUの性能を発揮できない場合がありますので、将来性も考えて幅広いタイトルで遊べるPCを求めるならば、CPUの性能も妥協するべきではないというのが結論となります。
実は重要なCPU。GPUと比較して、バランスの良いものを組み込むようにしたいですね。