自作PCの初心者はもちろんのこと、中級者や上級者になっても判断が難しいのが電源ユニット買い替えのタイミングです。一度組んでしまえば、ほとんど気にすることが無いですからね。
電源ユニットはどこかで永遠に動くと勘違いしてしまいがちなもの。しかし、買い替えのタイミングはしっかり存在するのです。
ファンから異音が聞こえる
電源ユニットファンから異音が聞こえる場合、これは明らかに買い替えるべきです。ファンからの異音は、うまくファンが回転していないことを表しています。
ファンがうまく回転していないと、当然電源ユニット内部はうまく冷えません。この状態が長く続くと、電源ユニットが故障し、電力を供給しているPCパーツ全体が不安定になってしまいます。
異音が発生したら、まずはケースを開け、電源ユニットを観察してみてください。ファンから変な音がしているようなら、交換するのがベターです。
なんとなく焦げ臭い
かなり危険な兆候です。電源ユニット内部に溜まったホコリが回路の温度で燃えている可能性があります。最近はあまり耳にしませんが、昔は電源ユニットから火花が出たという話をよく聞きました。
こうなってしまうと、PC全体が一気にダメになってしまうことがあるのです。CPUやグラフィックボードに過剰な電気が流れて故障したり、マザーボードの回路が焦げてしまったりと、非常に危険です。
火災の原因にもなるため、すぐに交換を検討しましょう。
パーツの大半を入れ替えるとき
電源ユニットの寿命はグレードによってさまざまですが、3年から5年で一度交換を考えたほうが良いでしょう。もし、マザーボードやCPUをアップグレードする機会があるのなら、ついでに電源も新調してしまうというのもひとつの手です。
CPUやマザーボード上のチップセットが変わると、それに対応した電源ユニットが出ますからね。そこまで厳密に合わせなくても動作はするのですが、どうせならしっかり対応した電源ユニットを使いましょう。
消費電力の関係で電源ユニットの容量が足りなくなることもありますから。
グラフィックボードを大幅にアップグレードするとき
それまで内蔵グラフィックを使用していたものの、ミドルレンジ以上のグラフィクボードを増設する場合などは、電源ユニットの交換が必要になることがあります。
単純に電力が足りなくなるからですね。グラフィックボードはPCパーツの中で最も電気を喰う部分です。GTX750Tiを搭載していて450W電源ユニットを積んでいたとしても、GTX1080Tiに変更してしまえば電力は不足してきます。
電源ユニットはほぼすべてのパーツに影響を与える、縁の下の力持ちです。定期的にチェックして、故障や不具合を起こさないよう注意しておきましょう。買い替えの際には「パソコン初心者がおさえておきたい電源ユニット選びのコツ」を参考にして下さい。