自作PCやBTOパソコンが趣味とはいえ、毎年のようにCPUやGPUのアップグレードをしていては、予算がかなり厳しくなってきます。
特に最近のCPUはスロット形状が変わるために、マザーボードの更新も行わなくてはなりません。一体、メインPCは何年間隔で更新すべきなのでしょうか。
ゲーム用途以外なら5年以上問題ない
PCでゲームを全くしない、という人であれば10万円前後のローエンド~ミドルレンジクラスの性能で4年以上は更新の必要がないでしょう。
実際、今でも7年から8年前のCPUや電源を搭載したPCをメインとして使い続けている友人がいます。さすがにOSはXPから脱出したようですが、Windows7で当分は問題ないとのこと。
ゲームを全くせず、オフィスソフトやテキストベースの事務作業がメインなため、劣化もほとんどありません。数か月に一度清掃したり、ドライバのアップデートなどを適切に行っていれば、まず問題ないでしょう。
しかし、問題なのはゲーミングPCです。
ゲーミングPCなら4年に一度は買い替えを考えたい
ゲーミングPCならば、非ゲーム用途のPCよりもシステムの更新間隔は短くなるでしょう。理由は、ゲーム(特にFPSなどハイスペックを要求するもの)は、PC全体に負荷をかけ、パーツの劣化が早いからです。
特に気になるのは、グラフィックボードの性能、HDDの劣化、メモリの故障、マザーボード上のコンデンサ劣化、電源の劣化です。中でもマザーボードと電源は、劣化や故障が見えにくいため、4年程度を目途に入れ替えを検討したほうが安全です。
ゲーミングPCの場合、データ量や使用時間、平均温度などが通常用途のPCと比べて段違いに上がりますから、マザーボードのチップセットやコンデンサに掛かる負荷が高くなりがちです。電源も同様に、高出力状態が続くことで変換効率が落ち、十分な電力を供給できなくなったり、動作が不安定になったりします。
また、4年前後経過すると、CPUやGPUの進化が性能差を体感できるほどに進みます。具体的に言うと、2014年のミドルレンジ「GTX660」から「GTX1060」、もしくは「GTX750Ti」から「GTX1050Ti」あたりに乗りかえるイメージですね。
4年経過すると最低でも3割から5割程度の性能差が生まれるため、フレームレートがかなり向上します。
買い替え費用は安く済ませるコツは?
しかし、4年というのは結構あっという間ですし、なかなか更新費用を捻出できない人もいるでしょう。そこで、バルク品や準最新世代などの型落ち品を狙って更新をかけるという方法もおすすめです。
ただし、2017年時点では1世代前のSkylakeの型落ち品「Core i5 6500」が、現行の「Core i5 7500」よりも相場が高くなってしまうという現象が起きています。
型落ち品は品薄状態が続くと逆に価格が上昇するため、大人しく最新世代のミドルレンジモデルを購入したほうが経済的なこともあるのです。