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PCで高精細4K(Ultra HD Blu-ray)を再生可能なのか?

PCはゲームやブラウジングのほかに、映画や音楽PV、動画配信などを視聴するときにも便利ですよね。特に映画鑑賞は、CPUやGPUの進化にともない、再生専用のハードウェアを購入するよりもハイクオリティな環境で視聴可能です。

そこで今回は最新のブルーレイディスク規格「Ultra HD Blu-ray」に対応した高精細4Kコンテンツを自作PCやBTOパソコンで再生できるのか、という点に注目したいと思います。

Ultra HD Blu-rayを再生可能なPCの特徴

まずUltra HD Blu-rayを再生するための条件を整理しておきましょう。

  1. 高精細4Kバージョンに対応するモニタ
  2. CPU性能はCorei5以上
  3. Ultra HD Blu-rayドライブは必須

こんなところでしょうか。特に高精細4Kコンテンツを堪能するためには、CPUの内蔵グラフィックやマザーボードの対応状況も重要です。

ゲーミングPCに求められる要素とやや似ていますが、光学ドライブにお金をかける、という点が特徴でしょうか。


高精細4K(Ultra HD Blu-ray)規格へ対応できるPCとは?

2017年9月時点では、Intel製CPUの内蔵グラフィックス「Intel HD Graphics 630」で高精細4K動画の再生が可能です。また、ドライブもUltra HD Blu-rayに対応している必要があります。

2017年9月時点では、Pioneerの「BDR-S11Jシリーズ」「BDR-211Jシリーズ」がPC用のUltra HD Blu-ray対応ドライブとして発売されています。

4K解像度に加えてより繊細な表現が可能になっている反面、PCに要求されるスペックも高いのが特徴です。例えば、BDR-S11Jシリーズでは、以下のようなスペックが条件です。

CPU

Intel 第7世代デスクトップ向けCorei7/i5プロセッサー(KabyLake-S)
Intel 第7世代ノートブック向け Core i7/i5プロセッサー(KabyLake-H)
(Uプロセッサーは非対応)


マザーボード

Intel SGX 対応intel 200シリーズ マザーボード
HDCP2.2/HDMI2.0a出力対応Intel 内蔵GPU出力対応(HDMI出力用)

GPU

Intel HD Graphics 630 第7世代プロセッサー向け内蔵GPU


メモリ

6GB以上


外部ディスプレイ

HDMI2.0a(HDCP 2.2)に対応する4Kディスプレイ


注目すべきは内蔵GPUやマザーボードの世代、機能に指定があることでしょうか。これはコンテンツのデータ保護や著作権、セキュリティなどを考慮した結果です。

特にPCで高精細4K(Ultra HD Blu-ray)を再生するためには、マザーボードやGPUがデータプロテクト解除機能(SGX)に対応している必要があります。性能面よりもこういったコンテンツ保護、セキュリティ機能に対応しているかどうかのほうが重要になってきますね。

増設グラフィックボードで高精細4K再生は現状不可

ここまでの内容からもわかるとおり、現状(2017年9月時点)では、intel製CPU(第6、第7世代のみ)の内蔵グラフィックス以外では高精細4Kコンテンツの再生が不可能です。

これは、nvidaやAMDのグラフィックボードが「Intel SGX」に対応していないことが原因です。そのため、intel性CPUの内蔵グラフィックス以外でUltra HD Blu-rayを再生するのは少し難しそうですね。

Ultra HD Blu-ray自体が出たばかりの規格ですし、今後に期待ということになりそうです。