昔から一定の需要がある改造に、「メーカー製PCのゲーミングPC化」があります。正直なところ、これは難しいです。しかし、何とかして今持っているメーカー製PCをゲーミングPCに変えたい、という時の「条件」をまとめてみます。
電源容量が足りている
メーカー製PC最大の難所が、電源容量です。しかも、スリムタイプのビジネス仕様PCなどでは独自仕様のSFX電源が使用されていて、交換ができないこも多々あります。
グラフィックボードを増設するにしても、最低180W前後の容量は必須です。まずは電源容量に余力があるかを確認してみましょう。
PCIスロットに空きがある
ゲーミングPCに改造するということは、高確率でグラフィックボードの増設が必要になります。PCIスロットに空きがあり、できればPCIe×16が使用できることを確認しましょう。
また、増設できるグラフィックボードは「ロープロファイル版」や「ショート基盤バージョン」なことが多いので、候補となるグラフィクボードをいくつか挙げておくべきです。
例えば、GIGABYTEの「GV-N105TD5-4GD」などはショート基盤かつセミファンレスで、メーカー製PCのゲーミングPC化に役立ちます。
ただし、2スロット占有型のものは装着できない場合も多いでしょう。そこで1スロットタイプの「ELSA GeForce GTX 1050 Ti 4GB SP GD1050-4GERSPT」などもおすすめです。
メーカー製PCに対する増設グラフィックボードとしては、GTX1050tiがギリギリのラインになる可能性が高いです。場合によってはもう1世代前のGTX750Tiが精いっぱいということもあります。
いずれにせよ、メーカー製PCのゲーミングPC化は、「スペースと空きスロット」との闘いでもあることを覚えておきましょう。
CPUパワーに余裕がある(換装可能か)
ゲーミングPCには当然、CPUパワーも必要です。必ずしもハイエンドなCPUが必要なわけではないものの、何世代も前のCeleronでは、ゲーミングPCとはいえません。
第6世代以降のIntel製CPUならば、ローエンドモデルでも何とかゲーミングPCとして使えるでしょう。CeleronのG3000番台以降ならば、ゲーミングPCとしての余力が生まれやすいです。
また、CPUソケットがLGA1151ならば、Core i3以上への換装も視野にいれてみてください。ただし、換装後は当然、メーカーのサポート対象外となります。ゲーミングPCへの改造は、あくまでも自己責任です。
このように電源、グラフィックボード増設、CPUパワーの3つが、メーカー製PCをゲーミングPCへとリフレッシュするための条件です。全てを完全に満たすことは少ないものの、一度はチェックしてみましょう。