もはやPC以上に人々の生活に密着している存在となったスマートフォン。スマホでゲームに熱中する人が日々増えている印象を受けます。PUBGライクなスマホゲームも大人気ですからね。そして当然と言えば当然なのですが、スマホにもゲーミング仕様のモデルが登場しました。
その名も「Black Shark」。一体どのような性能を持っているのでしょうか。
Snapdragon 845搭載の「Black Shark」とは?
中国のスマートフォンベンチャーである「企業南昌黒鯊科技有限公司」が、「真のゲーミングスマートフォン」と息巻く「Black Shark」。ハイエンドスマートフォンに搭載されている「Snapdragon 845」を採用し、プチフリーズを排除していることがその理由なのだとか。
Snapdragon 845といえばQualcommの最新チップセットで、前モデルのSnapdragon 835に比べてGPU能力が3割向上しているともっぱらの評判です。
また、Snapdragon 835よりもやや発熱が少なく、ゲーミング仕様なスマートフォンに向いているチップセットともいえます。Xiaomi社の「MIX 2S」やソニーモバイルの「Xperia XZ2」など、名だたるメーカーのフラッグシップモデルに採用されています。
真のゲーミングスマートフォンを謳う「Black Shark」も、このハイエンドチップセットの能力をフルに引き出したスマホであることが予想できますね。
Black Sharkが狙うモバイルeスポーツ市場
ゲーミングスマートフォンを謳う製品は、何もBlack Sharkだけではありません。ゲーミングノートPCで有名なRazer社も「Razer Phone」を発売しています。Razer PhoneはSnapdragon 835搭載と、Black Sharkより性能は落ちるものの、今後も後継機が登場する可能性は高いでしょう。
なぜ、様々な企業がゲーミングスマートフォンをリリースしているかといえば、「モバイルeスポーツ市場」の盛り上がりがあるからです。特に2018年2月に、中国でPUBGのスマートフォン版がテストオープンしたことが大きいでしょう。また、日本でもPUBGライクなスマホゲー「荒野行動」が大人気ですからね。スマホでプレイできるバトルロワイヤルゲームは、今後ますます増えていくと考えられます。
将来的にはゲーミングスマホとPCが融合する可能性も
これはあくまでも空想の世界ですが、このままゲーミングスマートフォンが進化すれば、スマホとPCによるクラスプラットフォームなタイトルも増えそうです。
例えばドラクエ10は世界でも珍しい、クロスプラットフォーム型のMMORPGでした。PC、Wii、wiiU、PS4と、4つのハードウェアでひとつのワールドを冒険できたわけです。
これと同じように、スマホとPCのどちらでも遊べるゲームが増えていく可能性が考えられます。それほど、ゲーミングスマートフォンの性能が上がっているのです。
ゲーミングPCとゲーミングスマートフォンが交差する。そんな夢のある話題を想像させてくれるのが、ゲーミングスマートフォンといえるでしょう。