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意外に重宝するかも?ワットチェッカーはPCゲーマーの強い味方

ゲーミングPCの改造において消費電力の計算は重要な意味を持ちます。なぜなら、消費電力と電源容量次第でアップグレードパスが決定してしまうからです。

しかし、PCパーツには明確に消費電力量が記載されていることは少なく、大抵はTDP(熱設計時消費電力)が記載されています。そこで、正確な消費電力を知るためのアイテムが必要になってきます。

実際の消費電力を知るために「ワットチェッカー」を使おう

ワットチェッカー」は、家電製品の消費電力を調べるための機器で、通常はコンセントに差し込んで使用します。

日本国内では、サンワサプライから発売されている製品が有名です。このワットチェッカーを使えば、ゲーミングPCが一体どれだけの電力を消費しているのかが、かなり正確に計測できます。

例えばグラフィックボードを買い替えるとき、GTX1070なら600W電源、GTX1080なら700W電源が必要といった目安がありますよね。

これは各パーツのTDPからはじき出されているものの、あくまでも目安です。実際の消費電力は、TDP表記とは異なることがよくあります。

どんなにハイエンドなゲーミングPCであっても、ワットチェッカーで低負荷時の消費電力を計測すると、400Wや500Wといった数字にはまずなりません。

あくまでも高負荷時に数百Wに達すると予測されているだけであり、消費電力はPCによってまちまちです。そのため、一度ワットチェッカーでしっかり消費電力を計測しておくと、無駄の少ないパーツ交換が可能になります。

馬鹿にならない「待機電力」の計測にも

大きな電力を必要とするのは、何もゲーミングPC本体だけではありません。例えばモニターやハイエンドなPCスピーカーなどは、待機電力が大きくなりがちです。

「使っていない間の電力」が積み重なり、毎月大きな電気代になることも珍しくないのです。ワットチェッカーには消費電力のほかに「積算消費量」を計算できる機能もあります。

積算消費量とは、ある期間の総消費電力(消費電力を合算した数字)を表すものです。例えば3日間でどれだけの積算消費量があるかを調べれば、単純に1か月でその10倍の電力を使っていることになりますよね。

こうして待機中の積算消費量が大きな周辺機器を特定できれば、電気代を抑えつつゲームを楽しむことにつながるわけです。

>> パソコン初心者がおさえておきたい電源ユニット選びのコツ

グラフィックボードの増設時には特におすすめ

PCパーツの増設において、電力が最もシビアに関係するのはグラフィックボードの追加、交換でしょう。

特にミドルレンジ以上のグラフィックボードでは、電源容量の下限ラインが上がっていきます。

しかし、実際に自分のPCがどの程度の電力を使っていて、どのくらい余裕があるのかを知れば、パーツ選びがぐっと楽になります。

場合によっては電源の買い替え無しでグラフィックボードの追加が可能になることもありますし、ワットチェッカーで正確な消費電力をしることは、ゲーミングPCの改造費を節約する第一歩なのです。