ゲーミングモニターの性能は一般のモニターをはるかに凌駕し、プロゲーマーの腕前とマッチするとハイパフォーマンスを発揮します。
そこでPCゲーマーなら知っておきたい、モニターの基礎知識について解説します。ハイスペックな液晶モニターとは、いったいどこが優れているのか理解しておきましょう。
液晶モニターの基礎知識①:リフレッシュレート
まず液晶モニターの性能を計る指標としておさえておくべきなのが、「リフレッシュレート」です。よく60Hzとか70Hzとか、スペック表に記載があると思います。
このリフレッシュレートですが、簡単にいうと「1秒間に何回画面をリフレッシュ(書き換える)するか」という数字です。
リフレッシュレートの数字が多いほど、1秒間に画面がリフレッシュされる回数が多く、動きがなめらかになります。
一般的なモニターであれば、リフレッシュレートは60Hzや70Hzで何ら問題ありません。動画を見ても違和感はありませんし、MMOなどでも十分に使えます。
しかしFPSなどでフレームレートが100以上出ているような場合は、リフレッシュレートもそれに合わせてあげていくほうがベターです。
せっかくゲーム側でフレームレートが上がっていても、モニター側の画面更新回数が低ければ滑らかさは半減する、という理屈ですね。
そのため、ゲーミング用モニターはリフレッシュレートが140Hz、200Hz以上のものが出ています。これならがフレームレートが100以上でているときでも、しっかりとその恩恵を受けられます。
液晶モニターの基礎知識②:応答速度
リフレッシュレートとともに重要な指標として、「応答速度」があります。応答速度とは、簡単に言えば「黒⇒白⇒黒」と画面の色が変化するまでにかかる時間のこと。
時間なのに速度…?と不思議に思われるかもしれませんが、なぜか応答速度という呼び方が定着しています。ちなみに、応答速度が速いほど色の移り変わりが素早く、残像が残りにくいことになります。
アクション性の高い3DゲームやFPSなどで、残像やぼやけが表示されにくく、クリアな視界を実現できるわけですね。
一般的なモニターであれば、5msから12ms程度が主流かと思います。しかしゲーミングモニターは応答速度1msという超高速な色の変化を実現しており、やはり通常のモニターとは一線を画す性能なのです。
応答速度に関する小ネタ
実は応答速度は、温度と密接な関係があります。温度が高くなるほどに応答速度が速くなる傾向にあるのです。これは、液晶ディスプレイを構成している液晶分子が、粘度(粘り気)を帯びていることが理由です。
温度が高くなると液晶分子の動きがよくなり、色の移り変わりがスムーズになる(応答速度が速くなる)のだそう。逆に気温や室温が低い環境では、本来の応答速度が出ない可能性もあるわけですね。
正直わたしもそれほど気にしたことはありませんでしたが、冬にゲームをプレイするときは、部屋を暖めてからプレイしたほうが良いのかもしれません。