2017年は4K環境が一気に一般的になった年といえます。PCのモニターやカメラ、テレビなど、4K環境の構築は決して難しいものではなくなりました。
しかし、よく考えてみてください。本当に4K環境が必要なのでしょうか。今回はゲーミングPCに4K環境が必要かどうかを考えてみます。
4K環境のメリット
まず4KモニターをゲーミングPCに使うメリットを考えてみましょう。一般的に4Kモニターのメリットと言われるのは以下2点です。
・画質が非常に美麗である
・描画範囲が広がる(=視界が広がる)
たしかにこれらは、ゲーミングPCにとって非常に有用です。FPSにしてもMMOにしてもRTSにしても、画質が良いに越したことはありません。
画質が良ければ世界観が一気にリアリティを増しますし、ゲーム中のテンションもあがります。また、4K以前では描画しきれていなかった範囲も描画できるようになり、戦略の幅が広がるでしょう。
しかし、これらはあくまでも「モニターが大きいこと」という条件があります。
4K環境のデメリット
そこで、4K環境のデメリットもおさえておきましょう。ここでの前提は「モニターのサイズを据え置きにする」という点です。
・ブラウザの文字やアイコンがかなり小さくなる
・単純に全てが細かくなりすぎて見にくい
仮に解像度だけを4Kにしてモニターサイズが据え置きの場合、上記2点のデメリットはPCゲーマーをかなり苦しめるはずです。
解像度があがるということは、それだけ高精細で作業領域が広がるということですが、これはあくまでも「モニターのサイズを大きくした場合」です。
モニターサイズが小さいまま4K環境を導入してしまうと、効率があがるどころか返って作業しにくいという事態に陥ります。
4K環境の恩恵を最大限受け取るためには?
グラフィックボードのアップグレードなどで4K環境が可能になったら、迷わずモニターも大きめのサイズにアップグレードしましょう。
おすすめは30インチ以上ですね。27インチ程度でも作業できないことはないですが、かなり目が疲れます。
最近は40インチ程度のモニターも非常に安くなりました。例えば、 I-O DATAの「EX-LD4K431DB」やLGの「43UD79-B」などは実売価格が6万円を切っています。
LGの「43UD79-B」は大手BTOショップのドスパラでも購入できます。42.5インチで4K対応のIPS液晶ですから、単純に21.5インチのHD液晶4枚分の作業領域を確保可能です。
ゲームをしながら暗号通貨の値動きを見たり、複数のゲームにマルチログインしたりできますから、非常に使い勝手の良いモニターといえるでしょう。