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SLI接続とは?GPUを複数接続するSLI接続のメリット・デメリット

BTOでゲーミングPCを選んでいる時、「SLI接続」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。グラフィックカードの欄に「○○ SLI」と書かれている場合、それはSLI接続されたものであるということを表しています。

SLIとはどんなものなのでしょうか?また、そのメリット・デメリットとは?初心者が持つ疑問を本稿では解決していきます。

SLI接続とは

SLI(エスエルアイ)とは「Scalable Link Interface」の略で、NVIDIAのGPUを複数同時に動作させるシステムのことです。NVIDIA製グラフィックカード(GeForceシリーズなど)において、同一の製品を2枚以上搭載して相互に接続、出力を1つに絞ることで、通常GPUひとつで行われるグラフィック処理能力を大幅に高めることができます。

ちなみに、AMD GPUにおいても同一のシステムが存在し、そちらでは「CrossFire」という名称が用いられています。

SLI接続のメリット

SLI接続のメリットは、やはり何といってもグラフィック性能の大幅な向上が見込めるという点です。2機でSLI接続しても、単純に描画処理能力が2倍になるというわけではありませんが、対応したソフトウェアの動作においては、平均しておよそ1.4~1.6倍の処理能力向上が期待できるため、GPU単体よりも極めて高いパフォーマンスを実現することが可能です。

安価なロー~ミドルクラスのGPUであっても、2機をSLI接続することによってハイエンドクラスのGPUを凌駕する性能を持つことができます。このように、ハイエンドGPUよりも低価格で、ハイエンドGPUよりも高性能な描画処理を行えるというのは非常に大きなメリットといえます。

もちろん、ハイエンドGPUを2つ以上SLI接続するのも有効で、ウルトラハイエンドを目指すのであればSLI接続は避けて通ることができないと言われています。大抵の場合はミドルスペックではなくハイスペックやハイエンドなグラフィックボードをSLIにすることが多いです。どのグラフィックボードがおすすめかどうかは「グラフィックボードの選び方」の記事をご覧ください。

SLI接続のデメリット

GPUを2機接続するということは、当然消費電力も増大し、発熱量も増えます。その分電源容量や、PCの冷却に要するコストも増加するため、PC構成の価格はどうしても高くなり、更には基本的にフルタワーのPCケースでないとパーツが収まらなくなりがちです。

また、SLI構成に対応していないゲームタイトルの場合、期待通りの性能向上が実感できない場合もあります。そうした場合のコストパフォーマンスは非常に悪くなってしまいますので、プレイするゲームがSLI接続に対応しているか、いないかはキチンと調べる必要があります。

▼【NVIDIA公式】SLI最適化されたゲームタイトル一覧
http://www.nvidia.co.jp/object/sli-technology-games-jp.html

ウルトラハイエンドなゲームプレイを目指すなら

ここまでメリット・デメリットを挙げましたが、SLI構成は基本的に玄人向きの構成です。ただ、リフレッシュレート144Hzのモニターで快適にゲームを楽しみたい、4K最高画質でプレイしたいという場合、ハイエンドGPUを導入するよりも既存のGPUをもう一機購入してSLI接続したほうがコストが安くなる場合があります。

そして、やはりハイエンドといえばSLI構成です。SLI接続 GPUの買い替えを検討している場合、さらなる高みを目指す場合は、一度SLI接続を考えてみてはいかがでしょうか。