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GeForce GTX 1070Tiの実力とコストパフォーマンス

2017年11月2日、NVIDIAから待望の新GPU「GTX1070Ti」が登場します。ハイエンドクラスのGPUとして人気を集めているGTX1070ですが、どの程度の性能アップなのでしょうか。

実に楽しみですね。そこでGTX1070Tiの実力やコストパフォーマンスに踏み込んでみます。

そもそも「Ti」って何?

GTX650TiやGTX750Ti、GTX1050TiなどNVIDIAの「Ti」シリーズには名機が多いです。また、無印版がリリースされた後に登場するという特徴もあります。

ではこのTiとは何を指すのでしょうか。

Tiとは「Titanium」の略で、無印版(上記の例でいえば通常のGTX650や750、1050)よりも性能がアップしていることを表しています。

NVIDIAのGPUの中では、やや特殊な位置づけですね。例えばGTX1050Tiなら、無印のGTX1050とGTX1060の中間的な性能という意味になります。

既存のGPUをグレードアップさせて型番を増やしたいときに、この「Ti」が用いられるようです。

しかし名機GTX750Tiの影響もあり、最近では「Ti付きモデル=コストパフォーマンスモデル」として注目されるようになっています。

GTX1070Tiの実力とコストパフォーマンス

GTX1070のグレードアップ版であるGTX1070Tiは、2017年11月2日に発売されます。

ライバルメーカーのAMDから出ているRadeon RX Vega 56の対抗馬と言われているようですね。

実際の性能や価格は以下の通りです。比較対象としてGTX1070、GTX1080、RX Vega 56についても列挙します。

GTX1070Ti

CUDAコア数:2432基
ベースクロック:1607MHz
メモリ:GDDR5 8GB
TDP:180W
価格:65000円~73000円

GTX1070

CUDAコア数:1920基
ベースクロック:1506MHz
メモリ:GDDR5 8GB
TDP:150W
価格:47000円~56000円


GTX1080

CUDAコア数:2560基
ベースクロック:1607MHz
メモリ:GDDR5X 8GB
TDP:180W
価格:65000円~73000円


RX Vega 56

CUDAコア数:3584基
ベースクロック:1156MHz
メモリ:HMB2 8GB
TDP:非公開(ただし公称典型消費電力210W)
価格:65000円前後

このようにスペック上はGTX1080に肉薄しており、ゲーム用途ならばRX Vega 56を凌駕していくと考えて良さそうです。

しかし価格がGTX1080とほぼ同じであることから、コストパフォーマンスは良いと言えません。

実際に購入するのであればもう少し価格が落ち着いてからのほうが良さそうですね。

5万円台後半まで価格が落ち着けば、かなりコストパフォーマンスに優れたGPUになりそうです。

独自ツールで手軽にOC可能

GTX1070Tiには独自のOC(オーバークロック)ツール「FIRESTORM」が付属するため、手軽にOCが楽しめます。

OCによってGTX1080と大差ない性能が発揮されるようになれば、新たなハイエンドGPUのスタンダードになる可能性もあるでしょう。

また、ライバルのRX Vega 56は暗号通貨のマイニング需要から品薄になっているため、コスパ重視のハイエンドゲーミングPCではGTX1070Ti一択にかもしれませんね。