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ゲーミングPCなら+12Vはシングルレーンがおすすめな理由

ゲーミングPCを自作するときに理解しておくべき知識のひとつに、PC電源の+12V系統があります。

この+12V系統次第で、搭載できるグラフィックボードやCPUのグレードが変わってきますので、ゲーマーなら必須の知識といえるでしょう。

PC電源の+12V系統とは?

PC電源には必ずと出力表が記載されており、+12V系統はもっとも多くの出力が割り振られているのが最近のトレンドです。

これは、+12V系統を使うパーツが軒並み多くの電力を必要とすることからです。特にCPUとグラフィックボードですね。

PCパーツの2大巨頭といえるこの2つが+12Vに集約されているため、+12Vの性能自体がPC電源の性能といっても過言ではありません。

この+12V系統ですが、PC電源によってはマルチレーンといって系統が複数に分かれていることがあります。こういった電源は、いくら電源自体の容量が大きくても注意が必要です。


なぜ+12V系統のマルチレーンはゲーミングPCに向かないのか

+12V系統が2つ以上に分割されているマルチレーン仕様のPC電源では、1系統あたりの出力が小さくなってしまう傾向にあります。

例えば同じ500W電源であっても、+12V系統が1系統(シングルレーン)で30A(最大出力は360W)と、2系統(マルチレーン)でそれぞれ15A(系統ごとの最大出力は180W)では、意味が全く異なります。

シングルレーンのPC電源はGTX1070を接続しても問題ありませんが、マルチレーンではちょっと危ういでしょう。(1070の消費電力を150W程度と見積もっています。)

負荷が高いゲームなどを高解像度でプレイすると、PC自体の挙動が不安定になる可能性が高いです。これは系統ごとの消費電力が最大出力の限界に迫ってしまうと、一時的に電力が足りなくなり、他の系統にも悪影響を及ぼすからです。

つまり、目当てのグラフィックボードを使ってゲーミングPCを自作するときは、PC電源自体の容量とともに+12V系統がシングルレーンで、なおかつ十分な電流(A)をもち、最大電力に余裕があるものを選ぶ必要がでてきます。

PC電源は最大出力よりも80PLUS認証と+12V系統が重要

このようにPC電源は電源自体の容量よりも、+12V系統がシングルかつ十分な出力を持っていることが重要です。

また、変換効率が高く、実際に供給される電力が高い割合で安定している80PLUS認証を付与されているかどうかもチェックしておきましょう。

ゲーミングPCとして自作するなら、+12V系統に25A以上割り振られており(最大出力300W)、80PLUS認証のゴールド以上が望ましいといえます。

これくらいのスペックならば、電源事態の容量が500W以下であっても、ミドルレンジクラスのグラフィックボードは問題なく動作するからです。