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「GTX1060vsRX580」ゲーミングPCにおすすめなのはどっち?

グラフィックボードで最もアツイ市場といえばミドルレンジです。ミドルレンジ市場はnVIDIAがGTX1xxxシリーズを出して大攻勢をかければ、負けじとAMDもRX5xxシリーズで対抗という動きがあります。

そこで今回は2社の看板モデルといえる「GTX1060」と「RX580」を比較してみます。GTX10シリーズ同士の比較は「グラフィックボードの選び方 2017年版」をご覧ください。

価格面での比較

まず価格面ですが、nVIDIAのGTX1060(3GB版)が2万円台中盤から3万円弱、6GB版が3万円前後です。安いものであれば(玄人志向やMSIなど)6GBであっても3万円以下で十分に手に入ります。

一方、AMDのRX580は3万円台前半から後半まで、少し幅が広い印象。ちなみに8GB版です。廉価版の4GBモデルは運が良ければ3万2千円程度で手に入るかなというイメージになっています。

この2つのグラフィックボードで出来ることにはほとんど差がないため、単純な価格面で言えばGTX1060が有利でしょう。ちなみにGTX1060の3GB版と6GB版の違いは性能差にすると5%から8%程度です。

高解像度で見ための美しさを重視するプレイならば6GB、コスパ重視なら3GB版が適しています。

実際の性能差は?

次に、GTX1060(6GB版)とRX580(8GB版)の性能差です。ベンチマークソフトの定番ともいえる「3DMark」で比較すると、2%前後の差が出るものの、ほとんど同等です。しかもテスト方法によって勝敗が変わります。

例えば「Time Spy」であればGTX1060が3%弱勝り、「Fire Strike」であればRX580が2%程度上をいきます。ほとんど体感できない差といって良いでしょう。

またFF14ベンチ「蒼天のイシュガルド」での比較になると、GTX1060が4KからフルHDまで、解像度に関わらず上をいっています。さらに「Overwatch」でも、CTX1060がRX580よりもFPS(1秒あたりのフレーム数)で3%から7%勝るという結果で、価格と性能があまりリンクしていない印象ですね。

しかし重量級のゲームになるとこの立場は逆転し、RX580がGTX1060に対し、10%以上の性能差をつけることもあるようです。画質やゲーム自体の重さが上がるごとに、RX580が力を発揮するといってよいでしょう。

消費電力で比較

最後に消費電力で比較してみます。RX580のTDPは200W、一方GTX1060は120Wとなっています。実はこのTDPを消費電力と置き換えて説明しているのを散見しますが、TDPと消費電力は全くの別物です。

なぜならTDPはあくまでも「発熱」の指標であって、「どのくらい電気を使うか」という意味ではないからです。消費電力は1時間当たりに消費する電力の量を表すのが一般的ですから、混同しないように注意してください。

ただし、TDPが多い製品は、一般的に消費電力も大きくなりがちです。そのため、実際の消費電力でもGTX1060のほうがRX580より小さく、なおかつ発熱も少ないと考えて良いでしょう。

RX580は重量級のゲームや最大画質でのFPSゲーム以外、ほとんどGTX1060に対して不利、といえそうです。それだけGTX1060が優秀ともいえます。何せ3万円弱のグラフィックボードで、ほぼ遊べないタイトルがないといっても過言ではないですからね。