あなたはゲーミングPCとコンシューマーゲーム機の違いをどう感じているでしょうか。スペック面ではゲーミングPCに軍配があがりますが、大きさや薄さ、設置スペースなどはコンシューマーゲーム機のほうが優れていますよね。
しかし、最近ではコンシューマーゲーム機同様の省スペース性をもつゲーミングPCもあるのです。今回紹介する「Vortex G25」もその一つです。
PS4サイズにハイエンド仕様を詰め込んだMSI製「Vortex G25」
デスクトップPCでありながら、約279×43×331mmという薄型の筐体を実現したMSIの「Vortex G25」。
PS4のサイズが約275mm×53mm×305mmですから、PS4よりも1センチ近く薄いことになります。Vortex G25の驚くべき点は、このサイズの中に「Core i7-8700+GTX 1070」を詰め込んでいることです。
Vortex G25のスペック
OS:Windows 10 Home 64bit
CPU:Core i7-8700 (3.2GHz/Turbo 4.6GHz/6コア12スレッド)
マザーボード:インテル Z370チップセット搭載マザー
メモリ:DDR4-2400 16GB (8GBx2)
ストレージ:SSD 256GB (M.2 SATA3)、HDD 1TB (SATA3、7,200rpm)
GPU:GTX 1070 8GB GDDR5
電源:330W
価格:約27万円
電源については詳細が不明なのですが、この筐体にこれだけのスペックを凝縮しているのは圧巻です。ちなみに重量は2.5kgで、PS4の2.8kgよりも若干軽いことになります。
VR時代にフィットするIOポート
Vortex G25は、来るべきVR時代を強く意識しており、前面にはVRヘッドセット対応のHDMI、USB3.0×2、USB3.0Type-Cを標準装備。ACアダプタこそ大きめですが、縦置きスタンドを使えばまさにコンシューマーゲーム機同様の手軽さで扱うことができます。
Steamが提供している「Steam VR Performance Test」での評価は10.5で「非常に良い」であり、フレームレートは90fps以上をキープ。仮想現実の世界を忠実に再現できるだけのスペックを保持しているわけですね。
ハイエンドデスクトップでありながら携帯性に優れる
PS4よりも1センチ薄く、300g軽いVortex G25なら、比較的簡単に持ち運びが可能です。リュックの中に十分おさまるサイズですし、大型のノートPCと同じような感覚で持ち運べます。
ACアダプターの問題があるものの、モニターがある環境ならどこでも稼働できます。もはやゲーミンングPCとコンシューマーゲーム機の境目がなくなりつつあるのかもしれませんね。
なお、Vortex G25には廉価版も存在し、Core i5-8400+GTX 1060の組み合わせなら価格は20万円弱となります。同じスペックのミドルタワーに比べるとやや割高ですが、小型軽量というメリットを考えると決して高すぎることはないでしょう。ゲーマーなら是非一度触ってみたいゲーミングPCですよね。