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メニーコア時代にPCゲーマーが意識すべきテクニック

CPUの物理コア数が増え、今や6コア以上も珍しくなくなりましたよね。メニーコアCPUは今後も発展を続けるとみられており、物理コア数の多さを意識したPCの使い方が求められます。

そこで今回は、PCゲーマーが意識しておくべきパソコンに関するテクニックについて紹介していきます。

仮想マシンを使ってセキュリティを強化

物理コア数が増えると、仮想マシンがスムーズに動くようになります。仮想マシンの最も大きなメリットの一つは、セキュリティが強化できること。仮想マシンとセキュリティがいまいち結びつかない方も多いでしょう。

しかしよく考えてみてください。ランサムウェアや様々な違法ソフトウェアが溢れる現在、得体の知れないプログラムをメインPCに直接インストールするのは、非常にリスクが高いのです。

ゲーミングPCのように高価なパソコンがダメージを負わないよう、あらかじめ用意した仮想環境でソフトウェアを試し、安全の確認が取れてから本体にインストールするという方法を考えておくべきでしょう。

もちろん仮想マシンを常時起動しておく必要ありませんが、仮想マシンをスムーズに動かすためにはある程度のスペックが必要になります。

ゲーミングPCとして使うだけでなく、仮想マシンを動作させられるような構成を考えておきましょう。具体的にはメモリ容量の強化ですね。最低16GB、場合によっては32GB程度を確保しておきたいところです。

マルチスレッド対応のソフトウェアを使用する

メニーコアCPUは、物理コア数とともにスレッド数も増加しています。6コア12スレッド、8コア16スレッドという風に、同時処理を行う性能が上がっています。

ただしこれは、マルチスレッドに対応したソフトウェアでなければ効果がありません。沢山の物理コアとスレッドを活かすためには、ソフトウェア側がマルチスレッドに対応してるかを確認しましょう。

例えば、ファイルの解凍圧縮を行うソフトウェアならマルチスレッドに対応した「7-zip」がおすすめです。同じファイルを圧縮解凍するに、7-zipのようにマルチスレッド対応のソフトウェアを使うことで、物理コア数やスレッド数が増えるごとに処理が早くなっていきます。

また動画エンコードもマルチスレッドの恩恵を受けやすい分野です。大容量のファイル操作や動画エンコードを頻繁に行う方は、6コア以上のCPUを是非試してみてください。

メニーコアCPUはマルチスレッド非対応でも効果あり!

ゲーム分野では、マルチスレッド性能よりもシングルスレッド性能の方が重要だという説が強いですよね。私も基本的にはこの説に賛成です。だからといってメニーコアCPUが、ゲーム分野で威力を発揮しないというわけではありません。

例えば物理2コアで3GHz動作のCPUと物理4コアで3.3GHzのCPUがあったとしましょう。このとき、GPUにはGTX1070を搭載すると仮定します。この二つのCPUを搭載したPC2台でフレームレートを計測すると、マルチスレッド非対応かつ同じGPUを使っているにも関わらず、物理4コア側が勝利することがよくあります。

これはいわゆる「ボトルネック」と呼ばれるもので、GPUの性能が良くてもCPUの性能が足かせとなってフレームレートが伸びないのです。

また、PCでは絶えず様々なプログラムが動作しており、ゲームクライアント以外の処理からも影響を受けます。そのためマルチスレッド非対応のゲームであっても、メニーコアCPUの効果は十分に見込めるのです。

ゲーム専用PCではなく「ゲームもできるメインPC」という位置づけなら、メニーコアCPUを搭載して損をすることはないはずですよ。

>> ゲーミングPC用CPUを選ぶ時の基準とは?@2018年版