PCに外部機器を接続する方法としては、USBやHDMIなどが主流です。しかし、にわかに注目を集めているのが「Thunderbolt」。
Intelが開発した接続規格で、様々な外部機器を接続してPCをカスタマイズできます。一体どんなカスタマイズ方法があるのでしょうか。
IntelとAppleの合作!Thunderboltとは何か?
Thunderboltは、IntelとAppleが共同開発した外部機器の接続規格です。以前は、Light Peak(ライトピーク)と呼ばれたこともありました。
このThunderboltは、USB接続よりも高速かつ多機能なハイエンド仕様の接続規格です。USBは最新の3.1接続でも転送速度が10Gbpsとなっていますが、Thunderbolt 3ではなんと4倍の40Gbps。
さらにUSB接続よりも強力な給電機能を持っていて、大きな電力が必要な外部機器の接続にも対応できます。Thunderbolt 3なら最大100Wですね。ハイエンドGPU以外なら、ほぼすべて外部機器を動作させられる給電能力です。また、ケーブルの長さもUSBより優れています。
USBは電線のケーブルを使用している一方、Thunderboltでは光ファイバーを使用することもあるため、光ファイバー仕様であれば最大60mの距離まで対応可能。そしてPCI Express 3.0、DisplayPort 1.2、USB 3.1の通信プロトコルに対応しており、まさにマルチで高性能な接続規格といえるわけです。
今後のゲーミングノートPCには、Thunderbolt接続が必須なのかもしれません。
Thunderbolt 3で接続できる外部機器は?
最近ではゲーミングノートPC用のGPUボックスが有名ですよね。薄型のノートPCを、即座にハイエンド仕様のゲーミングPCに変えてしまう優れものです。「Razer Core External Graphics Dock」や「ASUSTeK XG STATION」が良く売れている印象があります。
しかし、Thunderbolt 3で出来ることはGPUの追加だけではありません。SSDを高速大容量な外部ストレージにすることも可能です。
また、モニターもThunderbolt 3で接続できるようになっており、2018年のCES(毎年1月にラスベガスで行われる家電や電子デバイスの展示会)では、Thunderbolt 3接続の湾曲ディスプレイも登場。
これはサムスンの34型超横長・湾曲ディスプレイ「CJ791」で、まさにゲーミングノートPC向きといえます。今後ゲーミングモニターも高速かつ電力供給が大きいThunderbolt 3接続が増えてくるのかもしれませんね。
ゲーミングノートPCは外部機器でも強化可能!
ハイスペックなゲーミングノートPCが続々登場していますが、当然ながら価格は高めです。デスクトップ型のミドル~ハイエンドと同等の性能となれば、30万円を超えることも珍しくありません。また、ノートPCとはいえ大型かつ重量もありますから、移動が不便だという方も多いでしょう。
外出先では作業用PCとして、自宅ではゲーミングノートPCとして、という2通りの使い方には、Thunderbolt 3が役立ちます。Thunderbolt 3を使った外部機器による強化で、ノートPCがもっと便利になるかもしれませんよ。