グラフィックボードをグレードアップしたりBTOで組もうとする時などの選択肢としては「Nvidia GeForce」か「AMD Radeon」の二つが出てくるかと思います。メーカー毎に具体的にどこが違うのでしょうか。それぞれの違いを比較しまとめてみました。
Nvidia Geforceとは
米国のNVIDIA社が開発しているグラフィックボード。国内では8割以上のシェアを誇っており、ユーザ数はRADEONに比べると圧倒的に多いです。リーズナブルな価格帯なものからハイエンドのものまで幅広く取り扱っています。
Nvidia社のGPU(グラフィックチップ)はPS3で採用されているなどの実績があります。(ソニー・コンピューター・エンターテイメントと共同開発)
Nvidia Geforceの主な特徴
- 3Dの描画性能が高い
- 動作が安定している
- 対応しているゲームが多い
- 省エネ設計なモデルが増え、消費電力が改善されている
- ドライバの更新頻度が多い(不具合への対応が早い)
- サポートの対応が良い
- DirectXとの相性が良い
上記以外にもGeForce Experienceという、画面の録画やゲーム配信、設定を最適化してくれるツールがあるので初心者でも快適にゲームを楽しむことができます。安定性に優れているのでFPSをはじめとするアクションゲームなどのユーザーからは人気が高いようです。
AMD Radeonとは
Nvidiaと同じく米国に拠点をおいている会社。元々はATIという会社でしたがAMD社に買収・吸収されました。グラフィックボードのブランド名はRadeon。Geforceと同等の性能を持っています。
シェアは負けているものの同じモデル(性能)でも安く手に入ることができます。AMDのGPUはPS4・Xbox360・Xbox Oneで採用されています。
AMD Radeonの主な特徴
- 2Dの映像処理が得意
- 動画再生の際、高画質・高解像度に対応
- テレビや映画再生で安定している
- 消費電力、発熱量が低コストの割りに省エネ
- 新しい規格の出力端子への対応が早い
ゲームだけでなく動画の再生にも安定性や多画面出力があり、バランスのとれたGPU。AMDはCPUの製造を行っているので双方の相性に期待が持てます。ユーザー間の口コミではありますがWindows10との相性がよいとのことです。(安定する)
NVIDIA GeForceのほうが人気があります
上記の用に違いを書いてきましたがやはり各メーカーともに一長一短あります。
ゲームを中心に考えた場合、グラフィックボードの安定性や不具合がなるべく減らして快適にしたい場合はNvidiaがおすすめです。また、「グラフィックボードの選び方 2017年版」で解説したように、ゲーミングPCにおいてはGeForceのほうが圧倒的に人気です。
一方でPCを自作するなら低コストでとにかく性能がいいものを買いたい場合はAMDのGPUが向いているかと思います。また、映像鑑賞メインであればAMDが有力候補かと思います。用途に合わせてベストなグラフィックボードを選びましょう。