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メモリの「デュアルチャネル」とは?やり方や効果を解説

BTOパソコンでメモリをセレクトする際、「デュエルチャネル」とはなんなのか、疑問に思ったことはあるでしょうか。デュアルチャネルを行うことによるメリット、デメリットは?この記事では、デュアルチャネルのやり方や効果について、詳しく解説します。

同一規格、同一容量のメモリを2重あるいは4重に搭載し、処理速度を向上させる技術

デュアルチャネル、またはデュアルチャンネルとは、2枚1組で同じ規格、容量を持つメモリを組み合わせることで、本来のメモリのデータ処理の速度を約2倍にする技術のことです。理論としては、GeForce製グラフィックボードでのSLI接続と同義です。

デュアルチャネルは、マザーボードにメモリを2枚挿し、あるいは4枚挿しすることで動作します。よく勘違いされやすいのですが、基本的には2枚1組のため、4枚挿しの場合は2枚1組×2という扱いになります。そのため、4枚挿しであっても「クアッドチャネル」という呼称ではなく、デュアルチャネルという呼び方が基本となります。

デュアルチャネル動作に必要なこと

メモリをデュアルチャネルとして動作させるには、以下の要素が必要です。

同じ規格、同じメモリタイミングのメモリ2枚(8GB PC4-19200 / DDR4-2400のメモリ×2など)

メモリタイミングに関しては、同規格、同容量、同メーカーのメモリということだけ意識していれば問題ありません。

マザーボードのメモリスロットへ対称に差し込む

メモリスロット1番と3番、あるいは2番と4番など、対称である必要がある

少しややこしく感じますが、メモリは2枚組や4枚組で販売されているものも多いため、デュアルチャネルにする場合はそれらを購入して取り付ければOKです。

デュアルチャネル16GBと、シングルチャネル16GBの違い

デュアルチャネル(8GB ×2)と、シングルチャネル(16GB ×1)の場合のCPU性能、グラフィック性能のベンチマークスコアの差は、平均値で以下のとおりです。

  • CPUスコア:平均5%
  • グラフィックスコア:平均22%

CPUスコアは誤差の範囲に留まっていますが、シングルチャネルとデュアルチャネルでは、グラフィック性能に大きな差が生じています。ローエンド~ミドルレンジのグラフィックボードを使ってゲームをする方は、メモリはなるべくデュアルチャネル構成にしておくと、パフォーマンスを最大限発揮することができるでしょう。

メモリに不足を感じているなら、新しく2枚組のメモリを1つ買おう

メモリが1枚しかなく、増設を考えている場合、今のメモリと同じものを1枚購入して増設するのは、デュアルチャネルとして認識されない恐れがあるので、実はあまりオススメされていない行為です。確実にデュアルチャネル構成にするならば、2枚組で販売されているメモリを購入し、換装するのが確実といえるでしょう。

PCゲームをする場合、グラフィック性能に影響してくるメモリのデュアルチャネル構成は重要です。メモリが足りないと考えているなら、デュアルチャネル構成にしてみるのも1つの手かもしれません。また、どれくらいのメモリ容量を搭載するかも大切なので、「メモリの選び方 8GB、16GB、32GBのどれにすべきか」の記事もぜひご覧ください。