Intelの第8世代CPU「Coffee Lake-S」に対応したマザーボードが増えてきました。今回はコスパ抜群のパーツを作るメーカー「ASRock」のゲーミングPC用マザーを紹介します。
実売15000円で入手可能な「Z370 Pro4」
ASRockの「Z370 Pro4」は、IntelのCoreシリーズ8000番台に対応したゲーミングPC用マザーボードです。
実売価格は15000円前後で、ゲーミングPC用のマザーボードとしてはかなり安い部類といえるでしょう。
簡単にスペックを紹介すると、以下の通りです。
フォームファクタ | ATX |
CPUソケット | LGA1151 |
チップセット | INTEL Z370 |
メモリスロット | 4本 |
PCI-Express 16Xスロット | 2本 |
M.2SSDスロット | 2本 |
固体コンデンサ採用 | 高密度ガラス繊維で製造された「Sapphire Black PCB」を採用 |
特に注目したいのは高密度ガラス繊維による基盤と、固体コンデンサですね。これらはエントリークラスのマザーボードでは、あまり採用されていません。
このように、品質や拡張性は上位のマザーボードに引けを取らないスペックで、価格はエントリークラスという点がZ370 Pro4の強みとなります。
ドスパラのハイスペックゲーミングPC(例えばGTX1080Ti搭載ゲーミングPC)にはこのマザーボードが採用されています。実際に見たので間違いありません。
オーバークロックにも対応
Z370 Pro4はオーバークロックにも対応しており、末尾に「K」が付いたCPUであればオーバークロックを楽しむことができます。
例えばIntel Core i3-8350Kですね。Coffee Lake-S世代になり4コア化したi3シリーズの筆頭格です。価格は23000円前後。
定格は4GHz動作ですが、オーバークロックで4.6GHz程度までは問題なくパワーアップできます。
4コアの4.6GHz動作であれば、大抵のオンラインゲームは問題なく動作するレベルですし、決して高い買い物ではないでしょう。
何しろ歴代最強のCorei3との呼び声も高いCPUですから。コスパ重視のゲーミングPCを構築するなら、Z370 Pro4との組み合わせでさらに威力を発揮します。
エントリーからハイエンドまで無難にこなすZ370 Pro4
Z370 Pro4は、価格はエントリーレベルでも中身はハイエンドに引けを取らないため、ゲーミングPCに最適な一枚といえます。
10万円程度のエントリークラスから、ハイエンドまで、幅広いゲーミングPCの構築に使えるでしょう。
例えば先ほど紹介したCore i3-8350Kと組み合わせてオーバークロックを施せば、価格はエントリークラスでありながらミドルレンジ以上の性能を引き出すことも可能です。
もちろん、Core i7-8700Kのようなハイエンドクラスにもしっかり適合します。SLIにこそ対応していないものの、M.2SSDの搭載が可能ですから、爆速ゲーミングPCも構築可能ですよ。
2018年を見据えた新しいゲーミングPCを自作するなら、是非押さえておきたい一枚といえるでしょう。