すでに2世代前のOSとなりながらも、未だ根強い人気を誇るWindows7。WindowsXPからの正当進化OSとして人気を博し、企業でもXPからのアップグレードが非常に多いOSでした。
しかし、最新世代OSのWindows10が登場し、早2年半が経過しました。果たして2018年時点でwindows7をゲーミングPCのOSとして使うことにメリットはあるのでしょうか?
大手BTOショップでは既に選択できないWindows7
Windows7は、既に多くのBTOショップでカスタマイズ構成から外れています。パソコン工房、ドスパラ、ツクモ、フロンティアのいずれでも、選択できるOSは「Windows10 64bit」のhome版かpro版というのが現状です。つまり、BTOパソコンを新規購入するタイミングでWindows7を導入するなら、別途OSのみを購入しなくてはなりません。
ちなみにWindows7の単体購入価格は、
Windows 7 Professional SP1 64bit DSP版 | 約18000円 |
Windows 7 Home Premium SP1 | 約45000円 |
となっており、事実上「Windows 7 Professional SP1 64bit DSP版」一択という状況になっています。(2018年1月時点)
第7世代Intel用CPUに正式対応していない
Intelでは第7世代CPU(kaby lakeシリーズ)以降、標準対応OSをWindows10に限定しています。Windows7でも動かないことはありませんが、それには別途専用のインストール手順が必要なのです。
しかし初めてのBTOパソコン購入では、不具合の素になる可能性が高いためおすすめできません。つまりWindoww7を使いたいときは、第6世代CPU(Skylakeシリーズ以前)を使用する必要があり、性能の割には値段が安くならないというデメリットが発生します。
第6世代CPU以降は世代が新しくなっても価格差が生じにくく、基本的には最新世代のCPUを購入するのがお得ですからね。
メモリ搭載量はほとんど差が無し
Windows7とWindows10では、同じ64bitOSでも搭載可能なメモリ量に差があります。
Windows 10 Home 64bit | 128GB |
Windows 10 Pro 64bit | 2TB |
Windows 7 Professional 64bit | 192GB |
これを見て分かるように、ゲーミングPCとして使用する範囲(8GB~32GB)程度ならどのOSでも差が無く、実質的には何ら変わりありません。こういった点を考慮すると、2018年時点であえてWindows7を選択する意義は薄いように感じます。
OSとしては良くできていますし、操作感や動作の軽さは評価できるものの、ゲーミングPC用OSとしては微妙なラインです。おとなしくWindows10導入済みのPCを購入すべきですね。もちろん、サブPC用OSとしてはまだまだ現役だと思いますよ。