2017年末時点での単体最強GPUは「NVIDIA Titan XP」だと思いますが、その上をいくハイエンドGPUが登場しました。
その名も「TITAN V」。まだ国内では正式販売されていません。そこでその性能や価格、国内販売の時期などを紹介していきます。
性能はTitan XPの9倍!PC向け最強単体GPU「TITAN V」
これまで、単体GPUの最強はGTX1080Tiを凌ぐと話題になった「Titan XP」でした。国内での価格は個人輸入で15万円前後、オリオスペックの独自水冷版で20万円超。
これだけでも驚愕なのですが、TITAN Vはなんと2999ドル、つまり日本円で338000円前後です。約34万円ですね。これだけで超ハイエンドなゲーミングPCが組めてしまいます。
しかし性能も折り紙付きで、前モデルTitan XPの9倍、電力効率は2倍を達成しているとのこと。
また、TITAN Vはトランジスタ数も桁違いです。その数何と211臆個。Titan XPのトランジスタ数が12臆個ですから、性能が9倍というのも頷けます。
GPUコアは「Volta」で、AIアプリケーションの開発、研究などを想定しているとのこと。処理能力は110Tflops(テラフロップス)。
ちなみに、2005年に日本の東工大が開発したスパコンが100Tflopsでしたので、すでに12年前のスパコン以上の性能が、ひとつのPCパーツに凝縮されているわけです。凄まじいですね。
TITAN VはゲーミングPC向けなのか?
ここまですさまじい性能を持つTITAN Vですが、果たしてゲーミングPCには必要なのでしょうか?
正直なところ、Titan XPですら、使っている人をほとんど見たことがありません。精々1080TiのSLI構成ですよね。こちらもほとんどお目にかかれませんが…。
現状、GTX1080SLIか、GTX1080Ti単体で問題がでるゲームが無い以上、TITAN Vの出番が回ってくる機会は稀といえるでしょう。つまり、趣味の領域ですね。
TITAN Vの国内販売はいつ?
残念ながら、TITAN Vの国内販売はあくまでも「予定」があるだけで、具体的な日時は不明です。
ただし、日本向けに販売することは明言されています。対象がAIの研究開発ということですから、ゲーミングPCには直接関係ありませんが、PCファンとしては少しワクワクしますよね。
GTX1080やGTX1080Tiが登場したときは、凄いパーツが出たと驚いたものでしたが、GPUの進化は留まるところを知らないようです。