マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-tune」のフラッグシップモデルであるPC「MASTERPIECE」シリーズ。G-tuneのラインナップでは、フルタワーPCはこの「MASTERPIECE」シリーズのみとなっています。
本記事では、「大きいけれど拡張性が高いおすすめのデスクトップゲーミングPC」でもおすすめしたMASTERPIECEシリーズについて紹介。メリット・デメリットを挙げていきます。
MASTERPIECEシリーズのメリット
MASTERPIECEシリーズは、フラッグシップモデルの名に恥じない、ハイエンド機のために作られたモデルです。Z270チップセットを搭載したi1620シリーズと、X99チップセットを搭載したi1710シリーズの2種類から選ぶことができます。
シチュエーションを選ばない、フラットデザインの「見せる」ケース
ケースデザインは「シンプル・フラット・ソリッド」を意識したつくりになっており、フルタワーな重厚感をそのままにスマートな印象を与える、トレンドをふんだんに取り入れたものに仕上がっています。
サイドパネルをガラスパネルに換装することができるため、ケース内部を見せたいというニーズにもバッチリ応えられるケースです。
余裕のある内部構造。SLI構成や本格水冷にも対応しつつメンテナンス性◎
内部はフルタワーらしく、非常に余裕のある構造となっています。SLI構成(グラフィックボード2枚挿し)にも、ガチガチの水冷モデルにも対応可能で、メンテナンス性は非常に高くなっています。
フロント部分のポート類も充実
USBやマイク端子など、フロント部分にはポート類も充実しており、USB機器の抜き差しで背面を覗き込む手間を減らすことができます。ユーザビリティの高い設計もMASTERPIECEの魅力のひとつといえます。
高負荷環境での排熱対策もバッチリ
電源ユニットなどの熱源は、本体上部の専用エリアに隔離されていますので、ケース内に熱が篭りにくくなる工夫を施されています。
また、グラフィックボード周辺は、グラフィックボードを直接換気可能な、可動式のフロントファンが搭載されており、高負荷で発熱が予想されるSLI構成にも対応しています。熱に対する対策は申し分ないケースといえるでしょう。
一部モデルでは、ボタン一つでCPUとGPUオーバークロックに対応
一部のモデルにはオーバークロック(OC)ボタンが取り付けられており、ボタン一つでCPUとGPUをOC動作させることが可能になっています。再起動することなく、CPUとGPUを手軽にオーバークロックさせられるという点は、他のマシンには無い最大の特徴と言えるでしょう。
また、通常オーバークロックしたCPUは保証対象外となりますが、このMASTERPIECEであれば、G-tuneで設定された範囲内であれば、オーバークロックでの動作も保証対象になっています。これは非常に新しく、大きな取り組みといえます。
GeForce GTX 1080ti搭載機としてはコストパフォーマンスも最優良
最上級であるプラチナモデル「MASTERPIECE i1620PA1-SP2」は、GeForce GTX 1080ti搭載機としてはかなりのコストパフォーマンスを誇っています。
実用性重視のハイエンド機を求めるならば良い選択肢になり得るシリーズです。
MASTERPIECEシリーズのデメリット
次に、MASTERPIECEシリーズのデメリットを書いていきます。
基本構成ではM.2 SSDが無い
PCIe接続のM.2 SSDは、高速でのOS立ち上げやファイルアクセスのために、ハイエンド機であれば入れておきたいところですが、MASTERPIECEシリーズには基本構成でM.2 SSDが搭載されているものが多くありません。カスタマイズの費用がかかってしまうのは惜しい所です。
動作音はそれなり
大きすぎるわけではありませんが、それなりの騒音がします。CPUクーラーを静音モデルにすることである程度緩和することができますが、静音性にはあまり期待しない方がよいでしょう。
高い拡張性と冷却性能、充実の製品ラインナップなど、初心者から上級者までオススメできるハイエンドモデル
MASTERPIECEシリーズは、フルタワーPCらしい拡張性を持ちながら比較的小さな筐体に、冷却性能やさまざまな機能を盛り込んだ優秀なモデルといえます。
ハイエンドなBTOパソコンを求めるならば、ぜひ候補に入れておきたい一品。お気に入りの一台を探してみてください。