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GTX1070 SLIとGTX1080!ゲーミングPCのアップグレードならどっち?

GTX1070を搭載したPCを手に入れたものの、どうしても性能面で物足りなさを感じてしまったとき、1070のSLIかGTX1080かという選択肢が出てきます。

この2つの選択肢、一体どちらを選ぶべきなのでしょうか。

安さ重視ならGTX1080がやや有利か

2017年8月時点の価格で比較した場合、GTX1070とGTX1080は以下のようになります。

GTX1080…65000円から7万円程度
GTX1070…45000円から5万円前後

仮にGTX1070一枚刺しからSLI構成にする場合、追加投資は45000円から5万円前後。一方、GTX1080にアップグレードする場合、手持ちのGTX1070を売却して、GTX1080を購入するとしましょう。

2017年8月時点では、GTX1070の買取上限価格は約35000円。付属品の欠品や多少の使用感があると考えて、25000円を目安に考えてみると、GTX1080を購入する資金は4万円から45000円が必要ということになります。

価格面では手持ちのGTX1070を売却してGTX1080を購入したほうが、割安になりそうですね。ちなみにGTX1080は1070と比べて20%ほど性能が上と仮定しています。


性能と投資額を考えるとGTX1070SLIがやや有利

一方、性能と価格のバランスを考えると、GTX1070SLIは1枚刺しの時と比べて3割から6割程度性能が向上します。ちょうどGTX1080Ti単体の性能に近くなるでしょう。

これで投資額はGTX1080への交換と比べて5000円程度しか変わりませんから、GTX1070SLIのほうがコスパが良い、と考えることができます。しかし、SLIには独特のデメリットがあります。


SLIのデメリットを考慮すると甲乙つけがたい

SLI構成は、まず必要な電力が膨大に増えることで電源交換が必要だったり、SLI非対応の環境ならば性能アップが2割程度しか見込めなかったりというデメリットがあります。

特に電力の問題は深刻で、GTX1070やGTX1080を1枚刺しで動作させられる500Wから600W電源では、かなり厳しいです。最低でも700W、できれば900Wクラスが欲しいところ。

また、単純に消費電力も2倍近くに膨れ上がり、毎月の電気代が確実に上がります。こう考えるとGTX1080はGTX1070に比べて2割程度しか必要電力が増えませんし、電源交換や電気代のコストも必要なく、非常に魅力的です。

どちらかを選べと言われたら、筆者ならGTX1080への買い替え(手持ちのGTX1070を売却)を選択しますね。このあたりは好みの問題かもしれませんが、SLIに最適化されたゲームならGTX1070の買い増しも検討できそうです。