PC用液晶モニターといえばフラットな画面が当たり前でしたが、最近ではやや事情が変わってきました。人間の視界に合わせるように、画面自体が曲がっているモニターが続々と出始めています。この湾曲モニター、実はゲーミングPCとかなり相性が良いのです。
ゲーミングPCで湾曲モニターを使うメリット
湾曲モニターは、液晶パネル部分が人間の顔を覆うように湾曲していて、かなり横長です。これは人間の視界に合わせるように作られた結果であり、外見こそやや不思議ですが、実はかなりの優れもの。
横長なことで一度に表示できる情報量が多く、作業効率が格段にあがるのです。さらに、湾曲しているので、モニターの端のほうでも正面部分と距離が変わらず、目にも優しい。最近では株式やFXのトレーダーの間でも徐々に浸透しています。
また、ゲーム用途では一人称視点の臨場感が飛躍的に向上するなど、PCゲーマーにもおすすめできる一品です。デュアルモニターよりも使いやすいという感想もあるほどで、次世代のモニターともいえるでしょう。
湾曲モニターにも高リフレッシュレートモデルはある?
ゲーミングモニターといえば通常のモニターよりも高いリフレッシュレートが特徴です。一般的なモニターは60Hz前後ですが、ゲーミングモニターの中には100Hzを優にこえるモデルもたくさんあります。
実は湾曲モニターの中にも、こういったゲーミング仕様のモニターが増えているのです。高リフレッシュレートで、なおかつ臨場感のある大画面となれば、ゲームの楽しさは倍増するでしょう。
例えば、ASUSの「ROG STRIX XG27VQ」。27インチで価格は64000円前後とお高めですが、144Hzという高リフレッシュレートを実現。
また、AMD製GPUと組み合わせることで表示の不安定さを防止する「AMD FreeSync」にも対応しています。4K対応こそないものの、応答速度も4msと早く、FPSゲーマーなら購入を検討したい一品ですね。
モニターを交換すると、同じタイトルでもまるで別モノのように感じるほど。湾曲モニターは今後ゲーマー必須のアイテムのひとつになるかもしれません。
湾曲モニター導入時の注意点
このように優秀な性能をもつ湾曲モニターですが、導入時には設置スペースの問題が発生しがちです。特にウルトラワイドモデルでは、小さめのPCデスクからはみ出してしまう可能性もあります。
台座がしっかりと乗りさえすれば落下のリスクはないものの、横幅1メートル以上のデスクは欲しいところですね。
また、メーカーによってやや湾曲率がことなるため、BTOショップなどで展示品を確認してから、ネット購入しても良いでしょう。