ゲーミングPCと暗号通貨マイニング用マシンには共通点が多く、そのままでもマイニング用マシンとして通用します。
しかし、ちょっとした改造を施せば、より効率よく暗号通貨マイニングを行えるのです。
今回は、ゲーミングPCを暗号通貨マイニング用マシンに流用するときのポイントをご紹介します。
CPUは廉価なもので良い
ゲーミングPCに搭載されているCPUは、ミドルレンジ~ハイエンドのモノが多いですよね。
例えばCore i5 7600KやCore i7 7700KといったCPUです。しかし、暗号通貨マイニング用マシンでは、CPUがそれほど重要ではありません。
マイニングは並列作業が重要になるため、CPUよりも圧倒的に並列作業が得意なGPUに依存する部分が大きいからです。
そのため、ゲーミングPCを改造してマイニング用マシンを構築するときは、使っていたCPUを売却して廉価なCPUにすることをおすすめします。
例えば、Core i7 7700Kを売却して、Pentium Dual-Core G4560に換装する、といった方法です。
H110Mチップセット+複数のPCIEスロット
マイニング用マシンでは、GPUをより多く搭載したほうが、採掘の効率をあげられます。
そこで、GPUを出来るだけ多く載せられるマザーボードへの換装がおすすめです。
例えばゲーミング用マザーボードで、3万円程度の製品を使っているならば、一度それを売却してしまいましょう。
そのうえで「ASRock H110 Pro BTC+」のような、安価かつPCIEスロットを沢山備えたマザーボードを購入するのです。
ASRock H110 Pro BTC+は、12本のPCIE2.0 x1スロットを備えています。
このPCIE2.0 x1スロットにライザーカードを装着してPCIE x16スロットに変換し、GPUを搭載します。
電源は高出力かつ安定性の高いものを
元々がゲーミングPCであるならば、電源はそのまま流用できる可能性が高くなります。
特にハイエンドなゲーミングPCであれば、電源は700W以上で80PLUS Gold認証以上というケースが多いのではないでしょうか。
GPUを何枚載せるかによりますが、GPU一枚あたり100Wから200Wの計算で考えていきましょう。
750W電源ならミドルレンジGPUを3枚程度載せ、マイニング用マシンにすることが可能です。
また、元々がSLIやCross fire構成であれば、まずは2枚構成で試してみても良いでしょう。
ちなみに暗号通貨マイニングは、電気代との戦いになるため、できるだけ変換効率が良い電源を選ぶのがポイントです。
最低でも80PLUSのGold(変換効率87~90%)で、できればPLATINUM(89%~92%)もしくはTITANIUM(90%~94%)を目指したいところ。
>> パソコン初心者がおさえておきたい電源ユニット選びのコツ
このようにゲーミングPCは、一部のパーツを交換することで暗号通貨マイニング用マシンに生まれ変わります。
パーツはどれもBTOショップなどで手に入りますよ。