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CMOSクリアとは?その方法は?

PCの不具合が起こったときの対策として、OSクリーンインストールは比較的有名です。しかし、CMOSクリアをご存じない方は多いのではないかと思います。

CMOSクリアとは一体何を指していて、どんな効果があるのでしょうか。

CMOSクリアはBIOSの初期化

CMOSクリアとは、BIOS情報を一旦すべてリセットすることです。これによって、BIOS自体が初期化され、不具合の解消に繋がることがあるのです。CMOSとはマザーボード上に搭載されているメモリの一種で、揮発性(電源がないと情報を保持できない)という性質を持っています。

通常はPC自体の電源が落ちても、マザーボードにある電池のおかげで情報を保持し続けているのです。つまり、マザーボードからすべての電源が失われると、CMOSはその情報を保持できなくなり、内容が消去されます。

では、CMOSクリアのやり方を具体的に紹介していきますね。

CMOSクリアの手順

外部からの電源をシャットアウト

当然ですが、最初にPC自体の電源を落とします。このとき、壁からコンセントを抜き、電源自体のスイッチ(〇と×が書かれているスイッチ)もoffにします。

さらに、マザーボードへ接続されているコネクター類も抜いておきましょう。これによって、マザーボードへ外部から電力が供給されることはなくなります。

ボタン電池を取り外す

次に、マザーボード上のボタン電池を取り外します。これがCMOSの直接的な電源です。ちなみに、ボタン電池は+と-が表裏で決まっていますので、装着されていた方向を覚えておくようにしましょう。

マザーボード上の電力を使い切るためショートさせる

最後に、マザーボード上に残っている電気を使い切るため、意図的にショートさせます。具体的には、マザーボード上で「CLRTC」という文字がある付近の突起に少し手を加えていきます。

3ピンのとがった突起の場合は、カバー(ジャンパ)を外し、突起をひとつずらして装着して数秒放置すれば完了です。一方2ピンの場合は、突起両方にドライバをくっつけ、数秒放置するとショートします。

このあたりは、マザーボードの仕様によって異なりますので、実際にカバーを開けて確認していきましょう。

ここまで終わったら、元の状態に戻して、CMOSクリア作業は完了です。電源を入れると自動的にBIOSが初期化され、工場出荷時の状態に戻っています。

こんなときに使うCMOSクリア

CMOSクリアは、パーツを増設して不具合が起きたとき、BIOSのアップデートでPCが不調になったとき、PCの起動が不安定なときなどに試すことが多いです。初心者にはやや敷居が高い作業となるかもしれませんが、単にボタン電池を抜いて5分から10分ほど放置するだけでも可能なので、心配はいりません。

ただし、くれぐれもマザーボードを傷つけてしまわないよう注意してください。