マザーボードの買い替えは、CPUやグラフィックボード以上に神経を使うものです。全てのパーツの土台となる部分ですからね。マザーボードのセレクトを間違えてしまっては、アップグレードの手間もお金も無駄になってしまいます。
そこで、マザーボード買い替え時の注意点をまとめてみました。自作初心者必見の内容ですよ。
まずはCPUソケットの規格をチェック!
せっかく最新世代のCPUを搭載しようとしても、マザーボード側が対応していなくては意味がありません。CPUによって対応しているソケットが異なるため、まずはCPUとマザーボードのCPUソケットを合わせる必要があります。
例えばIntelの「LGA1151」というCPUソケットがあります。2017時点の主流ソケットで、第7世代CPU(Kabylake)や第6世代CPU(Skylake)に対応している規格です。
Intel製CPUの場合、このLGAの後につく4桁の数字によって、搭載可能なCPUが決まってきます。以前はCPUの世代が変わってもソケット形状が変わらないことが多かったのですが、ここ数年は新ソケットの採用が増えました。
そのため、「CPUの選び方」にも直結するため、CPUのアップグレードをするならばマザーボードの買い替えも必要、というケースが増えています。マザーボード買い替え時に最も注意したいポイントです。
マザーボードの基礎能力を決めるチップセット
マザーボードにはチップセットという「司令塔」のような集積回路が埋め込まれています。このチップセットの型番が、マザーボード全体の性能を決めていると言って良いでしょう。
マザーボードの価格が上がるごとに、搭載されているチップセットのグレードも上がるのが通常です。チップセットのグレードがあがると、パーツ間のデータ受け渡し速度や搭載可能なメモリー・SATA・USBコネクタの数などが増加していきます。
また、オーバークロックをサポートする機能を搭載するハイグレードなチップセットもあります。オーバークロックについては「自作・PC初心者のためのCPUオーバークロック講座」で解説しています。
実際のところはそこまでハイグレードなチップセットは必要ありませんが、メインPCならばミドルクラス以上のチップセットを目指しても良いでしょう。
PCI Express×16が搭載されているかどうか
グラフィックボードの差し込み口として必須なのが、PCI Express×16スロット。最低でも1レーンは搭載しているものを選びましょう。ゲーム用グラフィックボードなら確実にPCI Express×16スロットを使うので重要な要素です。
もっとも最近のマザーボードでPCI Express×16を搭載していないものは皆無でしょうから、それほど心配はありません。ちなみに、古い規格として「AGP」や「PCI」といったものもあります。「グラフィックボードの選び方」も読むと理解が深まると思います。
2017年時点では既に骨董品レベルのマザーボードですが、未だに中古市場に出回っていることがあるので注意が必要です。
マザーボード買い替え時のポイントとして3点を紹介しました。この3つを抑えていれば、それほど大きなトラブルにはならないはずです。最も重要かつ長く使用する可能性の高いパーツですから、間違いのないよう選んでいきたいところですね。