DSやWiiUのサイズでありながら、ゲームパッドような操作が可能なWindows機「GPD WIN」。その2号機がついにお目見えとなりました。
スペックがかなり上がっているとの情報があり、実際どの程度の使用感を得られるのか予想してみたいと思います。
クラウドファンディングで圧倒的人気を集めた「GPD WIN2」
クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で、資金目標額比2100%という額を達成している「GPD WIN2」。(2018年2月21日現在)
前作「GPD WIN」の人気ぶりからして、今作もゲーマーから注目を浴びることは確実でしたね。
GPD WINシリーズはゲームパッドのような筐体にジョイスティックとモニターが一体化され、キーボードを搭載し、Windows10がインストールされているという、れっきとした「PC」なのです。
しかし、見た目は完全に小型ゲーム機で、このギャップが人気の秘密といえるかもしれません。
また、前作に比べるとスペックが大幅にあがっており、PCとしてもゲーム機としても、十分実用的なラインに入ってきたという点も大きいと感じます。
では実際、どのくらいスペックがあがったのか、前作と比較してみましょう。
スペックはどれくらいあがったのか?GPD WINとGPD WIN2の比較!
GPD WIN
まずは前作「GPD WIN」のスペックです。
- OS:Windows10 Home (64bit)
- CPU:Intel Atom X5-Z8700(8750) クアッドコア 1.6GHz
- GPU:Intel HD Graphics 405
- メモリー:4GB
- ストレージ:64GB eMMC
- ディスプレイ:5.5インチ(1,280 × 720)タッチ対応、ゴリラガラス3
- バッテリー:6,000mAh(6-8時間
- サイズ:155 × 96 × 22 mm / 360 g
GPD WIN2
次にGPD WIN2です。
- OS:Windows10 Home (64bit)
- CPU:Intel Core m3-7Y30 2コア4スレッド 2.6GB(TB動作時)
- GPU:Intel HD Graphics 615
- RAM:8GB
- ストレージ:128GB M.2 SSD
- ディスプレイ:6インチ(1,280 × 720)タッチ対応、ゴリラガラス4
- ネットワーク:IEEE802.11ac Bluetooth 4.2
- バッテリー:4,900mAh × 2(6-8時間)
- サイズ:162 × 99 × 25 mm /460 g
まずCPUと内蔵GPUが変化していますね。Cinebench R11.5で比較した場合、Core m3-7Y30のほうがシングルコア性能で2.5倍、マルチコア性能で1.2倍ほどの性能となっています。シングルコア性能重視のゲームであれば、かなり恩恵があるのかもしれません。
また、内蔵グラフィック性能でも、HD Graphics 615が演算ユニット数24、GPUクロック(ターボ時)0.9GHzであるのに対し、HD Graphics 405は演算ユニット数16、GPUクロック0.6GHzとなっています。
CPUと、それに依存したグラフィック性能においては、2割~3割以上のスペックアップとなっていることは間違いなさそうです。
また、メモリ搭載量が倍、ストレージがeMMCからM.2SSDへと進化していること点も注目。データの読み書き速度が飛躍的に向上している可能性が高いです。
GPD WIN2はどんなゲームがプレイできる?
これについては、クラウンドファンディングサイト上の公式ページで、プレイ可能なゲームタイトルが列挙されています。
オンラインゲームであれば、ドラクエ10やFF14、LoL、などの名前もあり、非常に期待が持てますね。特にドラクエ10は前作でもある程度プレイ可能でしたので、かなり期待が持てそうです。
今作のスペックであれば、通常のモバイルPCとしても十分実用的ですから、899ドルという値段もあまり高く感じません。これはいよいよ、ゲーミングPCとモバイルゲーム機の境界線が無くなってきたのかもしれませんね。