電源の寿命は多くのPCユーザーを悩ませる問題ですが、その期間を延ばす対策をしている人は意外と少ないもの。基本的に電源は、何か故障がない限りは交換しませんからね。一度設置したら放置というスタイルが基本と言えます。
しかし、扱い方や環境で寿命が最大2倍も変わるとしたらどうでしょうか。今回は電源の寿命に関する話題です。
FSPが発表した「電源寿命を延ばす秘訣」とは?
PC用電源メーカーであるFSPは、電源寿命を延ばす秘訣として、以下3点を挙げています。
- 定期的な清掃
- 環境温度
- ケースの冷却性能
これは、FSPの新製品発表イベントで告げられたもので、こういった環境面の差によって最大2倍もの寿命差が生まれるとのこと。
また、電源の環境温度として最適なのは「25度」としており、温度が最も寿命に影響するのだそうです。CPUやGPU同様、温度はPCパーツの弱点ですからね。この内容にも納得できます。
さらにケース内のエアフローはケース自体の性能もさることながら、配線によってもかなり効果が変わるとのこと。マザーボード裏に配線をまとめる「裏配線」が流行しているのは、こういった理由からなのかもしれません。
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今後は2000W電源も!大容量化する電源
FSPでは、世界初の水冷・空冷対応電源「Hydro PTM+」を開発するなど、高品質な大容量電源の開発に力を入れています。今後は「CANNON」という、容量2000Wの電源も発売予定とのこと。ここにきてかなり思い切った開発を行っている気がします。
おそらくメニーコアCPUが一般的になり、GPUの高性能化も一段と進むことから、電源容量への需要が大きくなると予想しているのでしょう。特にマイニング向けの電源はGPUの枚数が多くなりますから、どうしても容量が必要になります。
FSPは電源メーカーとしては名門企業であり、世界初のATX電源を開発したり、80PLUS認証を取得したモデルが世界1だったりと、実績は申し分なしです。
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FSP定番の電源ユニット「RAIDERⅡ」
名門電源メーカーFSPの定番モデルとえば「RAIDER」シリーズです。80PLUS認証Silverを取得している電源が、手ごろな価格で変えることから人気ですね。2017年11月に発売された新モデル「RAIDERⅡ」は、定番としての安定感と手頃さをしっかりと受け継いでいます。
特におすすめなのは750Wモデルの「RA2-750」ですね。9000円前後で入手できるうえに、日本製コンデンサ採用、80PLUS認証Silver、3年保証と品質が高いです。
750Wならば、一部のハイエンドモデルを除いて殆どのGPUが搭載可能ですから、電源のアップグレードを考えている方の強い味方になりそうですね。