できるだけ安いパーツを探していると、必ずと言って良いほど「バルク品」が目に付くようになります。実際バルク品は安いですし、愛好者も多いです。
しかし同じ性能、規格であるはずのパッケージ品となぜこれほど価格が違うのでしょうか。今回はバルク品とパッケージ品の違いについて解説します。
バルク品=ジャンク品ではない!
稀にですが、バルク品をジャンク品と勘違いしている方がいます。ジャンク品はあくまでも「動作保証対象外」の製品であって、検証もしていませんし保証ももちろんありません。
一方、バルク品は基本的にしっかり動作保証されています。もちろん、一度は検証を通過しています。ではなぜ価格が安いのでしょうか。
それはバルク品はいわゆる「あまりもの」であることが多いからです。もう少し詳しく言うと、メーカーで使われなくなったパーツや在庫が溢れたパーツの一部を、簡易包装で売り出しているのがバルク品なのです。
パーツメーカーからBTOパソコンメーカーなどにパーツが流通するとき、どうしても半端なあまりものが出てしまうことがあります。これらはパーツ単位で販売されていないだけで、きちんと動作保証や検品を行っています。
しかしながら、包装には力を入れておらず、単体で販売することを想定していないため保証期間もやや短め(数か月程度)。その代わり、価格は安いというのがバルク品なのです。
パッケージ品(リテール品)とは?
バルク品の逆がパッケージ品(リテール品)です。化粧箱や取扱説明書、保証書、添付CDなどが同封されており、一般のユーザーを対象として流通しているものです。
バルク品が法人同士の取引からあふれた「余りもの」であることと対照的ですよね。一般にパッケージ品はバルク品よりも高価で、保証期間も1年以上になります。
ドライバCDや関連ソフトウェアも同封されていることから、あまり問題も発生しません。バルク品は、これらが省かれているために多少自己責任の部分が多くなりますからね。
光学ドライブやメモリはバルク品が人気
バルク品とパッケージ品は、さまざまなPCパーツに存在しています。例えばCPUにもバルク品とパッケージ品があり、バルク品にはCPUクーラーやグリス付属していないことがほとんどです。
最近の標準クーラーは性能が良く、CPUはかなり重要で高価なパーツだけに、パッケージ品を買うメリット大きいといえるでしょう。
一方、メモリや光学ドライブなどは、バルク品が人気です。複数枚購入したり、「とりあえず動けばよい」というポジションであったりすることが理由でしょう。
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ゲーミングPCのアップグレードには、こういったバルク品も上手に活用していくことをおすすめします。