年々高画質化するゲームの画面を、どうにかしてそのまま配信にのせたい。この願望をかなえる機能が「4Kパススルー」です。
PS4の普及でにわかに注目される4Kパススルーは、今後ゲーム配信のスタンダードになっていくかもしれません。
そこで4Kパススルーと、これを実現できるキャプチャボードについて解説してみたいと思います。
そもそも4Kパススルーとは?
4Kパススルーとは、4K画質をそのままパススルー(そのまま素通りさせる、反映させる)させる機能の事を指します。
4K画質でゲームをプレイできる環境は珍しくなくなりましたが、それをキャプチャしてモニターに表示させたり、配信にのせたりするとなれば話は別です。
4Kパススルー機能を持ったキャプチャボードでなければ、フルHD画質程度でしか配信画面に反映されません。
また、4Kパススルー機能には対応しているだけでなく、録画機能も備えているキャプチャボードを選ぶべきでしょう。
配信の様子を動画に保存し、後から公開できるからです。
4K画質のライブ配信はまだまだ未成熟?
ただし、実際には4K画質でそのままライブ配信を行うのは、非現実的かもしれません。
その理由としては、
- 配信サイト側が4K画質に対応していない
- 視聴者側が4K対応環境を持っていなければ、画質の良さが伝わりにくい
- 単純にデータ量が多くなるため、配信が重くなる
などが挙げられます。しかし、今後は4K環境が間違いなく普及しますから、今のうちに対応機器を揃えておく、というのは悪くない選択肢です。
4Kパススルー対応キャプチャボード「Live Gamer Extreme2」
ゲーム配信用のキャプチャボードでは、画質とともにフレームレートも重要です。30fps程度でも問題ないのですが、できれば60fps対応の製品を選びたいところ。
理由は、60fpsというのは、動画やゲームで滑らかだと感じるひとつの目安ですからね。
そこで、4K・60fpsでのパススルー機能をもったキャプチャボードとしてAVerMediaの「Live Gamer Extreme2」に注目してみましょう。
録画こそ最大でフルHDの60fpsですが、肝心のパススルー機能は4K+60fpsを満たしています。HDMIを使ったパススルーで、遅延を最低限におさえながら4K画質を表示できることが強みでしょう。
また、ニコニコやyoutube、Twichといった大手配信サイトにも標準対応しており、アカウントを登録しておくだけですぐに配信できます。
価格は28000円、PCの要求スペックも高めですが、ゲーミングPCの性能をフル活用した配信環境にはおすすめです。