2017年から一躍注目を浴び始めた高速ストレージ「M.2 SSD」。ゲーミング仕様のマザーボードを中心に広まりを見せ、最近では珍しくなくなりましたよね。
高速かつコンパクトなストレージであるM.2 SSDは、果たしてゲーミングPCに導入すべきなのでしょうか。また、ゲーミングPCのストレージは、一体何GBが良いのでしょうk。
M.2 SSDは必ずしも必要ではないが…
私の個人的な換装からいえば、M.2 SSDは必ずしも必要ではありません。ゲーミングPCとはいえ、常に最新の技術を搭載している必要はないからです。通常のSATA接続のSSDであっても十分なパフォーマンスは出ますし、ゲームも快適にプレイすることができます。
ただし、これはCPUやGPUといったストレージ以外のパーツがどの程度の性能によるでしょう。というのも、ストレージはもともと、マシンのパフォーマンスにおいて「ボトルネック」になりやすい部分です。
CPUやGPUの処理性能が良くても、ストレージの読み書き性能が足を引っ張ってしまうことで、パフォーマンスが伸びないことが考えられます。HDDからSSDへの換装で一気に体感速度が上がるのも、HDDの読み書き速度がマシンのボトルネックになっているからなのです。
つまり、CPUやGPUにハイエンドなパーツを使用しているのなら、M.2 SSDは導入を検討すべきといえるかもしれません。
M.2 SSDの容量と価格
登場時はかなり高額だったM.2 SSDですが、徐々に値段がこなれてきています。大まかにいうと、256GBで1万円~15000円前後です。また、大容量化も進んでおり、2018年2月時点では最大2TB前後の製品もあるほど。1TB前後の製品はだいぶ増えてきましたね。
ただしNVMe方式のものであれば1TBあたり5万円以上するため、まだまだSATA接続のSSDに比べると高額ですね。
ちなみにM.2 SSDであっても内部インターフェースがNVMe方式ではなくSATA接続であれば、価格が安いです。勿論速度的にはNVMe方式に軍配があがりますが、mini-ITXなどの小型PCには役立ちそうですね。
M.2 SSDの価格例(1TB)
Western Digital WD BLUE 3D NAND WDS100T2B0B(SATA接続)…税抜き33308円
PLEXTOR PX-1TM8SeG(NVMe接続)…税抜き53686円
このように、同じM.2 SSDとはいえ、内部インターフェースの方式によって価格が大きく異なるので注意しておきましょう。
ゲーミングPCに必要なストレージ容量は?
大容量化が進むM.2 SSDを使えば、超小型でありながらも十分なスペックを持つゲーミングPCが制作できます。個人的にはゲーム用途だけならば500GBもあれば十分だと感じています。ゲームクライアントとOSをインストールして問題なければ良いわけですからね。
もし大量のデータを保管する場合には、NASや外付けストレージを使用したほうが無難です。そう考えると、容量当たりの価格は高くても、小型で高速な読み書きが可能なM.2 SSDはゲーミングPCの強い味方なのです。