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メニーコアCPUの王者!Ryzen1950Xは水冷必須なのか?

CPUのコア数がどんどん増えている2017年、メニーコア市場の王者となった「Ryzen Threadripper 1950X」。

しかしTDP180WというCPUとしては大きな発熱量と、ダイサイズの大きさから冷却が問題になりがちで、水冷キットの使用が推奨されています。

果たして1950Xは水冷必須なのでしょうか。

AMD公式が「水冷必須」という1950X

Ryzen Threadripper 1950Xは、AMDが公式で「水冷システム」の使用を推奨している珍しいCPUです。例えばサイコムではRyzen Threadripper搭載デスクトップを必ず水冷にしています。
>> サイコムの水冷PCの詳細

ダイサイズが大きいことと、TDP180Wという発熱量、さらに4GHzのOCが可能という仕様から考えると、仕方ないのかもしれません。

アイドル時でもTDP90Wを超え、ゲーミングPCに組み込んでFPSなどをプレイすれば300Wを超えていきます。

そんなRyzen Threadripper 1950Xの水冷システムとしてよく利用されるのが「NZXT Kraken」シリーズ。

簡易水冷モデルでありながら十分な冷却性能、1950X付属のリテンションキットに適合することから、1950Xの水冷システムとしては定番のひとつです。

ただし、価格はやや高めで2万円台から3万円前後。ハイエンド環境とはいえ、もう少し安く冷却できないものでしょうか。

1950Xの空冷に対応したNoctua社のCPUクーラー

2017年10月現在では、ほぼ唯一といって良い1950X用の空冷CPUクーラーがNoctua社から販売されています。

Ryzen Threadripperシリーズの巨大なダイをカバーする大型の銅製受熱ベース(CPUとの接地面)と、巨大なヒートシンクが特徴。

14センチファン搭載の「NH-U14S TR4-SP3」は重量1キロを超えます。ちなみにファン回転数は1500rpmで、騒音値は最大24.6dBAです。

価格は1万円強といったところでしょうか。簡易酢入れシステムを導入するよりも、ずっと敷居が低いですね。

重量がかなりあるため、専用のリテンションブラケット(マザーボードにクーラーを固定する仕組み)で固定する必要があります。

しかし取り付けはそれほど難しくはないので、初心者でも簡単に導入できるでしょう。

簡易水冷システムと大差ない冷却性能!

Noctua社の1950X用CPUクーラー「NH-U14S TR4-SP3」は、簡易水冷システムと同等かそれ以上の冷却能力を持っています。

ヒートシンクの両面にファンを取り付けるデュアルファン構成にすれば、もはや水冷は必要ないかもしれません。国内では非常に品薄ですが、試してみる価値はありそうですね。

>> CPUクーラーの選び方